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今季限りで退任の阪神・矢野燿大監督 開幕9連敗でファンから「途中解任」望む声

ベンチからは覇気が伝わってこない(時事通信フォト)

ベンチからは覇気が伝わってこない(時事通信フォト)

「伝統の一戦」で屈辱にまみれた。阪神が4月3日の巨人戦に敗れ、開幕から9連敗。1979年のヤクルトを抜いてセ・リーグのワースト記録を更新した。借金9も矢野政権でワーストと、光が見えない状況が続いている。

 2020、2021年と2年連続2位と頂点にあと一歩届かず、今季への期待が高まっていた阪神ファンの怒りも頂点に達している。矢野燿大監督は春季キャンプ前日に今季限りでの退任を表明しているが、ネット上では〈好きな選手を使い続ける矢野采配では無理。今からでも監督を代えてほしい〉〈個々の選手が頑張っているが、監督の采配が酷すぎる。途中解任すべきでは〉など辛らつな声が増えている。

 3月25日のヤクルトとの開幕戦で8-1の7点リードから大逆転負けを喫した試合が象徴的だった。先発の藤浪晋太郎は7回まで3失点の粘投で役割を果たしたが、8回以降に救援陣が炎上。1点リードの9回に登板した新守護神・ケラーが2発を浴びて3失点と打ち込まれた。ケラーは3月29日の広島戦でも1点リードの9回を抑えきれず途中交代し、サヨナラ逆転負け。早くも守護神の座を剥奪された。

 スポーツ紙デスクは「完全に負のスパイラルに入っている」と分析する。

「元々、投手力で勝ってきたチームで打線に大量得点は期待できない。そのため先発陣も窮屈な投球になり、1点を失うのを嫌がるあまりピンチを広げ、大量失点を招いてしまう。岩崎優が本来の調子でないなど、リードしている展開でも力のある救援陣がいないため守り切れません。打線は個々の数字を見ると決して悪くないが、迫力に欠ける。9連敗を喫した4月3日の巨人戦は6番・糸原健斗、7番・木浪聖也という並びでしたが、ともに長打がないので相手バッテリーは対処しやすい。

 今季はセ最小失策数ですが守備にミスが多いのは長年の課題で、本気で強化するつもりがあるのか疑問が残る。春季キャンプから佐藤輝明を三塁、右翼の掛け持ちで練習させて、大山悠輔も一塁、三塁、左翼の3ポジションを守らせていた。打線で主軸を担う2人は固定するべきですよ。1つのポジションでみっちり練習しなかったら必ずほころびが出る」

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