昨年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で演じたヒロインの母親役が話題になるなど、近年の鈴木京香(53才)はすっかり母親役が定着していたが、今年に入ってから、演じる役柄に変化が表れている。
「京香さんはいま、人気コミック『御手洗家、炎上する』を映像化したNetflixドラマの撮影中です。自宅を火事で失い、人生が大きく変わってしまった御手洗家の娘が、火事の真相を暴いていくミステリーで、京香さんが演じるのは、事件のカギを握る性悪なセレブ妻。あまりの色っぽさに『セカンドバージン』(2010年・NHK)のときの彼女のようだという声も上がっているほどです」(映画会社関係者)
多忙を極める京香だが、実は人知れず、深刻なトラブルに見舞われていた。
「実は、京香さんのこの現場についていた若手の現場マネジャーさんが突然逃亡したんですよ。連絡すら取れないみたいで。何があったのか心配です」(ドラマ制作スタッフ)
しかも、『御手洗家~』の現場では、ほかのスタッフまでいなくなってしまったというのだから、穏やかではない。
「撮影スケジュールを管理する担当者まで音信不通になってしまったんです。京香さんのマネジャーさんと連絡が取れなくなり、スケジュールの調整がつかなくなったことでパニックになったのかもしれません」(前出・ドラマ制作スタッフ)
京香のマネジャーはなぜ“飛んだ”のか。別のスタッフはこんな話をする。
「京香さんにとって久しぶりの“悪女役”ということもあり、役に入りきってピリッとしているように見えました。京香さんの右腕といわれる事務所幹部も来ていて、その2人と接している現場マネジャーはよく叱責されていたんです。だんだんとマネジャーの顔色が悪くなっていったので、かなりのストレスを感じていたのかもしれません」
新型コロナの影響で、ドラマや映画の撮影現場は感染対策の徹底など、ただでさえ緊張感が漂っているという。そんな中、叱責を受けたことで、強いプレッシャーを感じてしまったのだろうか。
一方で、この撮影現場では“働き方改善”を謳っていた。その一例が「リスペクト・トレーニング」なるものだ。
「もともとNetflixが自社のオリジナルコンテンツを制作する際に実施している講習です。仕事相手へのリスペクトを高め、ハラスメントを防止し、スタッフが安心して働ける環境を作るためのもので、撮影前に1時間ほどの講習が行われます」(前出・ドラマ制作スタッフ)
働き方として、「週に1日は必ず休日にする」「撮影時間は1日12時間まで」といった項目のほか、パワハラ防止策として、「体型には触れない」「あだ名で呼ばない」などがあり、「人前で怒鳴って注意するのもハラスメントになる」とも警告している。それだけに、関係者の“音信不通の連鎖”は、現場を困惑させているという。
「講習を受けた直後の出来事でしたからね……確かに叱責されていましたが、ミスをすれば当然のことでしょうし、一昔前なら若手育成のための愛のムチといえる範囲に見えました。共演者のなかでは、“え、それぐらいで飛んじゃう?”“根性がないなぁ”と苦笑いしている人もいれば、“いまの若い世代にあの言い方はアウトかな”と顔を曇らせる人も。賛否あったようです」(前出・別のスタッフ)