いよいよ4月8日に最終回を迎えるNHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』。4月7日放送回では、2代目ヒロイン・るい(深津絵里・49)が、夫であるオダギリジョー(46)演じる「ジョー」こと大月錠一郎のピアノ伴奏で歌うというシーンが放送された。ジョーは天才トランぺッターだったが、ライバルであるトミー(早乙女太一・30)とのトランペットバトルに勝利した後、CDデビューを目前にして突如トランペットが吹けなくなる。しかし、その後長い時を経てピアニストとして復活。ライバルであるトミー、そして妻のるいと共演した姿は視聴者の感涙をよんだ。
「このジョーのモデルになったのでは?」と言われる人物がいる。それが、同作の音楽を担当する金子隆博氏だ。往年のJ-POPファンはこう語る。
「金子さんは、『フラッシュ金子』という名前で、米米CLUBでサックスを吹いていました。それが42歳のときに突然、難病の『職業性ジストニア』を発病し、サックスを吹けなくなってしまった。その後、血のにじむような練習をしてピアニストとなり、現在の活躍に至るのですが、『るい編』でジョーがトランペットを吹けなくなったときから、米米ファンの間で『ジョーのモデルは金子さんじゃないか?』と言われていた。ジョーがピアニストとして復活したとき、『やっぱり金子さんがモデルだったんだ!』と確信しました」
金子氏本人も4月6日放送の『カムカム』に登場。ドラマで「クリスマス・ジャズフェスティバル」に出演したビッグバンドのピアニスト役として見事な演奏を披露。ジョーと共演を果たした。
果たして、ジョーのモデルは金子氏なのか。
NHK広報部に聞くと、「錠一郎の人生と金子さんの人生は全く違うので、金子さんが錠一郎のモデルという事実はありません。錠一郎がトランぺッターとしての道を断念するというストーリー上の流れがあり、その原因となる病気について金子さんにお話を伺って、参考にさせて頂きました」と回答。
いよいよ最終回を迎える同作だが、『カムカム』ロス視聴者が再放送を見返す際には、ジョーと金子氏の背景を思いながら、番組に流れる音楽に耳を傾けてみると、より作品を深く楽しめるかもしれない。