いまや世界中で愛されているパン。その原形はいまから8000~6000年前の古代メソポタミアで生まれ、日本には戦国時代に鉄砲とともに伝えられたとされる。日本人が初めてパンを作ったのは、1840年に中国で起こったアヘン戦争がきっかけ。兵糧としてパンを作るよう幕府から命じられた江川太郎左衛門は、製パン技術を覚えた日本人を呼び寄せ、1842年4月12日に最初のパンを焼き上げた。この日を“日本のパン発祥の日”として、パン食普及協議会が記念日に制定。さらに毎月12日を「パンの日」とした。
「この日をきっかけに、新たなお気に入りのパンを発見してみませんか?」(パン食普及協議会・上田実男さん)。同協議会の公式サイトに公開されている、管理栄養士・井上佳子さんの「パンでクッキング」は要チェックだ。
●パン好きがセレクトする絶品「パンのお供」
そのまま食べてもおいしいパンだが、ちょっとひと味加えたい! そんなときにおすすめしたい“パンのお供”17品を、パン好きの専門家に聞いた。
旅するパンマニア・片山智香子さんがセレクト!
【プロフィール】
旅するパンマニア・片山智香子さん/約5000軒を巡り、1万個以上のパンを食べ歩いたパンマニア。主な著書に『ボウルで3分こねるだけ! ラク!早!カンタン!おうちパン』(学研)など。YouTubeにて『片山智香子のパン旅ちゃんねる』も配信中。
「パンはもちろん、そのお供もいろいろと試してきましたが、左の3点は絶品。加えて、帝国ホテルの『ホテルピーナッツクリーム』(486円)もわが家の定番スプレッド。甘さ控えめで舌触りがなめらか! 冷蔵庫に常備しています」(片山さん・以下同)
・成城石井 リリコイバター(260g)755円/成城石井
成城石井オリジナルの中でも人気が高い、フルーツバターシリーズの1つで、「リリコイ」とはパッションフルーツのこと。「バターのコクは感じられるのに、まったくしつこくなく、パッションフルーツの酸味もまろやかです」。
・もへじ いぶりがっこのタルタルソース(160g)429円/カルディコーヒーファーム
「タルタルソースが、いぶりがっこ独特のクセをおさえていて、パンとの相性は抜群。クセになる味わいです」
・蜂蜜カレー味噌(200g)1080円/ローズメイ
「初めて食べたときはあまりのおいしさにびっくり。ピリ辛のカレーにみそのコクと旨みが合わさり、普通のパンはもちろん、レーズンパンと合わせると甘みがいいアクセントとなって最高」