松田聖子(60才)が4月9日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪でディナーショーを開催。昨年12月に愛娘の神田沙也加さん(享年35)を亡くして以来、芸能活動を休んでいたが、およそ4か月ぶりに活動を再開した。
沙也加さんが亡くなったのは昨年12月18日のこと。当日、都内でディナーショーを行っていた聖子は、終演後に訃報を聞いて泣き崩れ、翌日以降の公演はすべて中止となり、年末の『NHK紅白歌合戦』の出場も辞退した。しかし3月8日、休止となったディナーショーの振替公演が4月に行われることが発表され、6月からは全国ツアーもスタート。本格的に活動を再開する予定だ。
「今年1月、沙也加さんの四十九日法要が営まれたあと、納骨はせず遺骨は聖子が持ち帰ったそうです。生前、沙也加さんの交際相手を巡って聖子との間に亀裂が生じたとされ、それが解消されないまま沙也加さんは旅立ちましたが、もともと2人は“一卵性親子”と呼ばれるほど仲の良い親子。聖子は自宅に設けた祭壇から離れようとせず、愛犬の散歩さえできない時期もあり、『私のせい』とふさぎこむこともあったそうです」(フリー記者)
しかし、3月に配布されたファンクラブの会報では、沙也加さんの思い出や娘を亡くした悲しみが4ページにわたってつづられ、9日のステージでも沙也加さんの思い出を語る場面があった。悲しみを乗り越えて、前に進む意志を固めたようだ。
「ステージでは、沙也加さんの話題について一切触れないという選択肢もあったはずですが、聖子は紅白歌合戦で沙也加さんとデュエットした『上を向いて歩こう』を歌い、さらに娘との思い出の曲『天使のウィンク』を新たにセットリストに加えました。ステージでは『この先はずっと頑張って沙也加と歌ってまいります』とも語っています。これは、自身の生き方を歌に反映させてきた聖子ならではです。
国民的歌手として幅広く支持される聖子ですが、ファンの中心は同世代。還暦を迎えるタイミングでの悲劇に対し、同世代のファンからはとりわけ熱いエールが送られており、それが早期復帰を後押しした一因かもしれません」(前出・フリー記者)
ただ、ネットを見ると、
「聖子さんは聖子さんの仕事を頑張って下さい!」
「お帰りなさい。これからも元気な姿を見せて下さい!」
「『前を向く』ためにも活動再開することは聖子さんにとって、とても大切なことだと思います」
と、プロ意識を称賛する声が相次ぐ一方で、
「まだ休んでもいいのに」
「どうか聖子さん、無理をしないようにしてくださいね」
「またすぐに活動休止にならないかちょっと心配」
など、早すぎる復帰を心配する声も少なくない。なぜ聖子は、ここまで復帰を“急いだ”のか? ベテラン芸能記者の石田春男氏は、こう語る。