松山英樹(30)がディフェンディングチャンピオンとして臨んだマスターズ。首に違和感を抱えながらの参戦で惜しくも連覇とはならなかったが、14位と健闘した。
今年のマスターズではもう1人、世界から注目を集める日本人がいた。松山以来となる「ローアマ」を狙った世界アマチュアランク1位の中島啓太(21)だ。
日体大4年の中島は、昨年9月の「パナソニックオープン」で史上5人目のアマチュア優勝を達成。今年はマスターズだけでなく全米オープン、全英オープンの出場資格を持っており、各地を転戦した後には「プロ転向」が確実視されている。
マスターズでは初日はパープレーと健闘するも、2日目に“大叩き”して、予選落ちとなった。プロゴルファーの沼沢聖一氏が語る。
「マスターズでは経験不足が露呈しましたが、これから経験を積めば世界を舞台にプロで戦える素質があるのは間違いない。特に飛距離が魅力ですね。課題はスイングの“硬さ”。これは経験とともに改善されるでしょうが、松山と比べるのはまだ早い。もちろん期待しています」
中島が注目を集めるのは、すでにトッププロ並みの待遇を受けていることにある。今年1月、米国の大手マネージメント会社「エクセル・スポーツ・マネージメント」との契約を発表した。
「エクセル社には田中将大がヤンキースに入団する際に7年1億5500万ドル(当時で約161億円)の大型契約をまとめた代理人が所属しています。ゴルフ界ではタイガー・ウッズやJ・トーマスらビッグネームのマネージメントをしている。そんな企業が日本のアマチュアと契約したことで、米ゴルフ界は騒然としています」(ゴルフ誌記者)