自らを「変化し続けたい人」という香取慎吾。最近発表された香取の3つの仕事から、改めて、デビューから30年以上、第一線で進み続ける柔軟さと底知れない引き出しの深さを感じた。
タキシードが似合うジャズ
まず1つめ。コンセプトにしたのは“タキシードが似合うジャズ”という。
「ステージを一緒に盛り上げてくれるビッグバンドがいます。14人編成の大所帯、生の音をビシビシ感じて欲しいです」
と、現在公演中の『香取慎吾 二〇二二年 四月特別公演 東京SNG』開催に際してコメント。4月に発売されたアルバム『東京SNG』をひっさげての公演は、昨年に続き2度目となる明治座で行われる。
明治時代から150年近い歴史を誇る東京・明治座で、昨年、初のソロステージを行った時も、こうきたか! と思わせたが、生バンドでジャズという今回のアプローチも斬新。
「ただいま明治座! またお世話になります。歴史ある明治座で、2022年を生きる香取慎吾を表現させていただく喜び 感謝です。楽しみます!」(香取)
ゲネプロを観劇して感じたのは、ステージに立った時の天性の“華”。そしてさらに、経験を重ねてきたからこそ醸し出される“深み”が加わって、まさにタキシードが似合う。
体形は少ししぼられたようにも見え、貫禄はあるけれど動きはシャープ。ダイナミックなパフォーマンスが客席を沸かせる。