沢口靖子(56才)、長澤まさみ(34才)、浜辺美波(21才)などを輩出した『「東宝シンデレラ」オーディション』が、約6年ぶりに開催される。歴代受賞者の活躍ぶりについて、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。
* * *
満場一致で合格する“金の卵”になんてめったに会えない
東宝創立90周年記念プロジェクトとして約6年ぶりに開催されると発表されたのが『「東宝シンデレラ」オーディション』です。
キービジュアルには、上白石萌歌サン(22才)をセンターに、姉の上白石萌音サン(24才)、浜辺美波サンの3ショットが。2011年に開催された第7回大会において、それぞれ「グランプリ」、「審査員特別賞」、「ニュージェネレーション賞」を受賞しています。
3人とも、ドラマに映画に舞台にCMにと、この数年、見ない日はないといえるほど素晴らしい活躍ぶり。特に最近目立っているのは、上白石姉妹の姉・萌音サンの躍進と、どんどん美しくなり、どんどん増していく女優さんとしてのオーラです。
そうかと思えば、舞台『千と千尋の神隠し』では、10才の千尋になりきっていて、Wキャストの橋本環奈サン(23才)を演技でリードしていると評判です。ほかの大会同様、「審査員特別賞」のかたはみな、大成していくのですね。
妹の萌歌サンは、4月11日にスタートした連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)で、主演の黒島結菜サン(25才)の妹役で出演。子役ちゃんの登場をへて、萌歌サンが、仲間由紀恵サン(42才)、川口春奈サン(27才)、竜星涼サン(29才)、黒島サンらファミリーと勢揃いしたときの豪華さたるや、近年の朝ドラでもトップではないでしょうか。今年の『NHK紅白歌合戦』の司会は姉の萌音サンなのか、妹の萌歌サンなのか、はたまた初の姉妹司会者が誕生するのか。つい、気の早い予想をしてしまいます。
そして浜辺美波サン。初代シンデレラで連続ドラマシリーズ最長寿の『科捜研の女』(テレビ朝日系)に主演する沢口靖子サンを彷彿とさせる、どこから見ても“美人さん”の顔。今年1月期のドラマ『ドクターホワイト』(関西テレビ・フジテレビ系)に主演したほか、上白石姉妹同様、CMが多い優等生シンデレラです。
あまりにもこの3人が活躍しているため、情報番組やトークバラエティーなどでは、当時のコンテスト映像がたびたび流れるのですが、会場の階段でつまずき、靴が脱げてしまい、慌ててそれを拾って袖にハケる浜辺サンの様子は、まさにシンデレラ!
いやはや、改めて本当にすごい3人が選ばれたものです。