近年、堅いイメージのある公務員が、「職場情事」に及ぶ事例が次々と発覚している。不倫カウンセラーの立花凛氏がその背景を次のように指摘する。
「公務員に限らず、不倫の相談件数がコロナ以降、2~3割増えています。コロナ禍で夫婦関係を含めてストレスが溜まっているのでしょう。かといって飲み会などは限られるため、自ずと職場での人間関係から不倫に発展するケースが目に付きます。
それに関連して、職場で行為に及んでしまったという相談も増えています。医師が当直の仮眠室で、弁護士が事務所のソファーでといった事例を実際に聞いています。
公務員の場合、コロナで外食なども厳しく制限されているため、なおさら職場でせざるを得なくなるのかもしれません。しかし、何度も繰り返すにあたっては、やはり倫理観が破壊されて嵌まっていく側面もあるのでしょう」
「ウチの子優秀やのに…」
職場情事の事例が突出しているのが、犯罪を取り締まるはずの警察官だ。今年2月、大阪府警の同じ警察署に勤務する男性巡査部長(38)と女性巡査長(28)が「署内性行為」に及んでいたことが分かった。
2人は不倫関係にあり、同僚警官が市民の安全のため奮闘する最中に、署内の執務室や休憩室で体を交えていた。性行為は3度に及んだという。
兵庫県警のケースはさらにすごい。2020年1~2月にかけて、兵庫県警尼崎東署の管内にある交番に勤務する妻子のある男性巡査部長(32)と、その部下である独身の女性巡査(21)は、交番勤務のほかの警官が出払って2人きりになったときを見計らったのだろうか。休憩室で複数回、体を重ねた。
兵庫県警の調べに、男性巡査部長は「指導しているうちに巡査を好きになってしまった」と語ったという。
渦中の2人は懲戒処分と訓戒処分になった。兵庫県警の乱行ぶりはこれにとどまらない。2019年8月頃から2020年2月頃にかけて、兵庫県警甲子園署に勤務する既婚の女性巡査部長(29)が、同じ甲子園署に勤務していた既婚の男性巡査長(26)を管内の交番に呼び出し、夕方から休憩室で、そして署の執務室でも行為に及んだ。
直後の同年3~5月頃には、女性巡査部長は別の男性巡査部長(33)と署内の参考人室で2人きりになった際に、キスなどをしていた。この男性巡査部長も既婚者だった。