先を急ぐ男性と後を追う女性。一定の距離を保ちながら足早に歩を進める。男性がマンションの前で立ち止まり、ドアに手をかけて到着を待つ。駆け寄る彼女。ピタリと密着し、2人は仲よくマンションに入っていった──。
4月中旬の東京・池袋。周囲を警戒するようにマンションへと消えた2人を、目撃した歩行者が次々と足を止めた。それもそのはず、この男女は長澤まさみ(34才)と佐藤健(33才)だった。目撃者が興奮気味に話す。
「まさかあの2人がいるなんて思いませんでした。私みたいに立ち止まって見ていた人が20人はいたと思います。映画かなんかの撮影だったのかな。カットがかかると長澤さんが佐藤さんにボディータッチしていて、佐藤さんは笑顔で返していました。そのやり取りが自然体で、まるで本物のカップルみたいでしたよ」
大物俳優の“逢瀬”を目撃した人たちは、この撮影現場からビッグプロジェクトの空気を感じたという。確かに近年の長澤は、大作映画への出演が続いている。今年1月に公開された主演映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』は興行収入28億円を超える大ヒットを記録。5月には主要キャストを務める『シン・ウルトラマン』、9月に菅田将暉(29才)と共演する『百花』の公開を控え、来年公開予定の『ロストケア』では松山ケンイチ(37才)と初共演する。
昨年夏には女優デビュー20周年を記念した写真集を発売。現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ではナレーションを担当するなど、活動の幅も広げている。
「長澤さんは年に2~4本のペースで映画に出演しながら、テレビドラマや舞台の仕事も精力的にこなしてきました。これだけハイペースで仕事を続けるのは、より大きなこと、より新しいことに挑戦していきたいという気持ちがあるからでしょう」(映画関係者)
現在撮影中の映画は、まさに“新しい挑戦”になりそうだ。意外だが、佐藤とは映画初共演だという。
「過去にテレビCMで共演していますが、映画では初なんです。ただ、お互いに存在を強く意識する間柄だったと思いますよ。いまから7年前、韓国の釜山国際映画祭で、アジアのスターを国際映画市場に売り出すイベントが開催されました。その“日本代表”として選ばれたのが、長澤さんと佐藤さんなんです。
その後も、“代表”にふさわしい活躍を続けてきた2人の初共演です。映画関係者の間では、“ようやく実現したか”といった印象ですね」(前出・映画関係者)