解散の提案に対して、相方・加藤の反応は
──40代で新しい世界に飛び込むことに不安はありませんでしたか?
松尾:僕、今45歳なんですよ。45歳って昔はすごくおじさんに感じていたけれど、いざ自分がなってみると、まだすごく元気です。だから新しいことを始めるには、ちょうどいいタイミングなんじゃないかなと。悩んだ部分で言うと、引退よりもザブングル解散ですね。解散は僕から提案しました。
──相方の加藤歩さんの反応はどんなものでしたか?
松尾:話し合いはすごくスムーズに終わりました。10年前に解散を提案していたら引き止められたのかもしれませんが、一段落……と言ったらおかしいけど、向こうは向こうで考えなきゃいけない時期だとは思っていたんでしょうね。「気持ちはわかる。自分もどれだけやれるだろうかとは考える」と納得してくれました。僕はひとりで芸能界でバリバリやっていけるタイプでもないし、昔から「ザブングル解散=引退」と思っていました。だから、解散と同時に引退しました。
──芸能界を引退して、会社を設立しました。ビジネスマナーなどで苦労していませんか?
松尾:めちゃくちゃ苦労しています! パートナーの藤本がいないとヤバいですね。IT関係の仕事とかお金の計算とか全部任せていて、請求書ひとつ作るにも彼にお願いしちゃっています。芸人を辞めることを決めてから藤本と組んだので、いま思うと僕は引退してからひとりで何をやるつもりだったのか……(笑)。