芸能

松任谷由実がデビュー50周年 コロナ禍の閉塞感の中、創作を通して見据えた未来

(写真/時事通信フォト)

2019年11月のスキー開幕イベントでは『恋人がサンタクロース』を熱唱(写真/時事通信フォト)

 松任谷由実の音楽を聴くと、そのときの自分、隣にいた相手、一緒に行った場所や会話まで思い出す。昭和、平成、令和のいまも、常に第一線で活躍し続けている彼女は、どんな道のりを歩んできたのだろうか。デビュー50周年を迎えるいま、彼女と親交のある人々の証言とともに、振り返ってみよう。【全3回の3回目】

2000年代以降 常に時代の一歩先を行き、コロナ禍でも未来を見据える

 バブル絶頂期に製作された『私をスキーに連れてって』の主役には、原田知世と三上博史(年齢非公表)が起用され、スキー場で出会う男女の恋物語に。主題歌はユーミンの『サーフ天国、スキー天国』、挿入歌には『恋人がサンタクロース』や『BLIZZARD』が起用され、映画が公開されると、若者の間でスキーブームが起こり、ユーミンは、「若者のカリスマ」「恋愛の教祖」などと呼ばれるようになる。

 1990年代以降になると、バブルが崩壊し、日本経済にかげりが見え始めるが、ユーミンはますます勢いを増していく。デビュー当時からユーミンと付き合いがある、音楽評論家で尚美学園大学副学長の富澤一誠さんはこう分析する。

「サウンドもどんどん洗練されて、気持ちを盛り上げるようなものが中心になりました。ユーミンの音楽を聴くと元気になる。時代が彼女をさらに求めるようになり、ドラマや映画、CMのタイアップもどんどん増えていきました」

 そして、相変わらず最先端を行く彼女のファッションにも注目が集まる。ファッション評論家の生駒芳子さんはこう話す。

「ユーミンはパリやミラノの最先端モードとスポーティーでストリートなものを自在にミックスさせて、唯一無二のスタイルを確立させました。まさに彼女はファッションの魔法使い。こんな素敵な組み合わせができるのかといった夢があふれるようなスタイルを見せてくれ、誰もが魅了されたのです」

 1990年代後半には“派手なことをするのが好き”なユーミンが新たな試みを始める。

「バブル経済崩壊で、日本中が落ち込む中、積極的にほかのアーティストとコラボレーションをするようになりました。当時はまだなかった新しい活動を始めたところが、一歩先を行くユーミンらしいと思いました」(富澤さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
主演女優として再ブレイクしている安達祐実
《『家なき子』から30年》安達祐実が“子役の壁”を乗り越え、「2度目の主演ブレイク期」へ 飛躍する43才女優の今を解説 
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン