お笑いタレントでダチョウ倶楽部のメンバー・上島竜兵さんの急逝に、芸能界から相次いで追悼のメッセージが届いている。ダウンタウン・松本人志は、5月11日にツイッターで「今日は仕事でテンションを上げるのに少し苦労しました。同世代の仲間やからね…」とつぶやいたのに続き、5月15日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』の出演。「深い付き合いではないけど、長い付き合いだった。40年近く、要所要所でうちの番組に来て盛り上げてくれて……」と振り返りながら、「ちょっとごめんなさい」と思わず涙ぐんだ。ベテラン芸能ライターが、松本の心中を慮る。
「テレビで涙を見せることを良しとしない松本さんがあんな表情を見せたことに驚きましたが、それだけショックだったのでしょう。リアクション芸で知られた上島さんと松本さんでは芸風が違いますが、だからこそ“自分にはできない芸だ”と上島さんを高く評価していました。大晦日恒例の『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)では、上島さんと出川(哲朗)さんのリアクション対決が大きな山場でした。
松本さんは『ワイドナショー』で、『痛みが伴う笑いがダメって言われてしまうと、熱湯風呂とか熱々おでんとかできないじゃないですか』『僕なんかは、あの芸が有害なんてちっとも思わない』と語り、痛みを伴う笑いに懸念を示すBPOの姿勢に疑問を呈しました。『笑ってはいけないシリーズ』で一緒に笑いを作り上げてきた戦友への思いを込めたメッセージだったのではないでしょうか。