元中日監督の落合博満氏が、自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」で現役時代に関わった7人の監督を振り返る際、中日時代の星野仙一氏について「仙さん」と言及したことが野球ファンの間で話題となっている。一体何故か。スポーツ紙記者が語る。
「2人は長年、犬猿の仲、不仲など言われていました。星野さんの中日監督時代は血気盛んで選手に鉄拳制裁を振るうこともあり、選手だった落合さんはその方針を良く思っていなかったと言われています。ベンチで星野さんの近くに座ることで、他の選手を守っていたとも。星野さんは落合さんを認めていたし、気は使っていました。ただ特別扱いだけはしなかった。結果が出なければカツを入れていましたしね。3度の三冠王とアンタッチャブルな存在だった落合さんを叱るのは星野さんしかいない。そこは新鮮でしたね。
でも、両者にわだかまりはないと思いますよ。星野さんが楽天の監督で、落合さんが中日の監督時代に談笑する姿が見られましたし。2人にしか理解できない絆があると思います」
落合氏は5月11日に更新された動画で、現役時代に仕えた監督について振り返っている。ロッテで山内一弘氏、山本一義氏、稲尾和久氏、中日で星野氏、高木守道氏、巨人で長嶋茂雄氏、日本ハムで上田利治氏と4球団・計7人の監督の下でプレー。印象に残っている監督に質問が及ぶと、「やっぱり稲尾さんじゃないのかな。野球を自由にやらせてくれたしね」と感謝の念を口にした。
そして、「人それぞれ役割分担っていうのはあってね、山内さんにはバッティングのこと教わった。それが理解するまでには5年くらいかかってるけどね。山本一義さんは熱い人だったけどね。星野さんは……あの通りの人だよ」と笑った後に、「高木さんはムッツリであまりものを喋らない」と振り返ると再び監督の数を確認。「山内さん、山本一義さん、稲尾さん、仙さん…」と名前を挙げた。動画のコメント欄では、〈仙さんって呼んだ瞬間ものすごく嬉しかった〉〈まさか落合さんの口から仙さんと言われるとは。嬉しいですね〉〈星野さんの事を『仙さん』って言ったのは、何だか感慨深いな〉などの書き込みが見られた。