芸能

冠番組6本の千鳥、ゴールデン3本はフジ「実力だけじゃない」その理由

千鳥の2人が笑いに変えてくれる安心感

フジテレビは千鳥の2人に賭けている?

 そのトーク力やキャラクターなどが評価され、各局から引っ張りだこのお笑いコンビ・千鳥。冠番組は6本となったが、そのうち3本はフジテレビのゴールデン・プライムタイムだ。なぜフジは千鳥の冠番組に賭けているのか? その理由をコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 5月1日に『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)がスタートしたことで、千鳥の冠番組が計6本になりました。

 特筆すべきは6本のうち、『千鳥のクセがスゴいGP』、『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(カンテレ)、『千鳥の鬼レンチャン』とフジテレビ系の冠番組が半分の3本を占めること。その他はテレビ埼玉の『いろはに千鳥』、テレビ朝日の『テレビ千鳥』、日本テレビの『千鳥かまいたちアワー』ですが、これらはすべて深夜帯の放送です。

 一方、フジテレビ系の3本は、すべてゴールデン・プライムタイムの放送。さらに最新の冠番組『千鳥の鬼レンチャン』は、“日曜20時台”というテレビ業界で最も競争の激しい重要な時間帯の放送です。

 なぜフジテレビはこれほど千鳥の冠番組に賭けているのでしょうか。単に千鳥の実力だけではない、その理由を掘り下げていきます。

「冠番組」をめぐるTBSとの違い

 まず前提としておきたいのは、千鳥のキャラクター、トーク力、知名度などは、フジテレビに限らず民放各局のテレビマンから認められていること。なかには、冠番組やMCを務める番組より、「特番やゲスト出演でキャスティングしたい」「ロケ番組のほうが彼らのよさを引き出せる」などと考えているテレビマンが多いことも事実です。

 たとえば、MCをノブさん、解答者を大悟さんが務める『クイズ!THE違和感』(TBS系)を見れば、千鳥をMCにするのでも冠番組にするのでもなく、「大悟さんをMCではないポジションで使いたい」という狙いがわかるのではないでしょうか。その点、フジテレビ系はMCであるだけでなく冠番組にすることで、「千鳥のイメージを全面に反映させた番組にしよう」という意図がうかがえます。

 もともと冠番組は人気芸能人のみに与えられ、本人にとっては「売れた」という勲章のようなところがあるもの。実際、現在もタモリさん、ビートたけしさん、明石家さんまさんのお笑いBIG3から、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナイン、有吉弘行さん、マツコ・デラックスさん、バナナマン、サンドウィッチマンまで、そうそうたる人気芸能人たちの冠番組が放送されています。

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン