高温多湿になる梅雨のシーズン。ダニとカビを増殖させないためには、こまめな掃除が大切だ。すべての場所の掃除法として共通しているのは、ほこりや汚れを取り除き、換気・除湿を徹底することだという。農学博士・川上裕司さん、医学博士・高岡正敏さん、医療環境管理士・松本忠男さんに教えてもらった。
まずは寝室の掃除方法を見て行こう。
布団・ベッド
「布団ケアの基本は天日干しです。乾燥させて湿気を取ることで、ダニの増殖を防げます。ただし、15時までには取り込むこと。それ以降は、湿度が高くなるからです。
取り込んだらすぐ、全体に掃除機をかけます。というのも、天日干しでダニが死んだり、死骸が外に出るわけではないからです。干した布団は綿がふっくらし、中に潜むダニやほこりを吸引しやすくなっています。
干せないときは布団乾燥機の活用を。寝る前に使うと布団が熱くなって寝苦しくなるので、朝起きたときに利用するといいでしょう」(高岡さん)
布団を干すとき、たたくのはNG。ほこりを吸い込むだけで、内部のほこりやダニまではたたき出せないという。
「ベッドの場合は、2週間に1度はマットを立てて湿気を取りましょう。マット全体に掃除機をかけ、ほこりを吸い取ることも忘れずに」(川上さん)
押し入れ・クローゼット
「押し入れの奥や隅など、ほこりがたまりやすいところを重点的にから拭きして汚れを取り除いてから、扇風機やサーキュレーターを使って、風を流して湿気を取ります。
また、布団を押し入れにしまっている人は、起きてすぐに畳んでしまわないこと。汗の湿気がこもって、ダニとカビの温床に。30分以上は布団を広げたままにしてから、しまってください」(松本さん)
続いて玄関を紹介しよう。