日本テレビの久野静香アナ(33)が6月末で退社することが報じられた。同局によると理由は「結婚のため」とのことだが、この退社が社内で波紋を呼んでいるという。久野アナの退社がきっかけで同局の“絶対的エース”である水卜麻美アナ(35)の「フリー転身」が再び囁かれているというのだ。日本テレビの内部ではいま、何が起きているのか――。
日テレの40代男性社員が語る。
「今年に入って、水卜アナと公私ともに親しかった桝太一アナ(40)が『研究者を目指す』という理由で退社。さらに佐藤義朗アナ(36)も実家のスポーツ用品店を継ぐという理由で5月いっぱいで退社する予定です。桝アナの同期だった青木源太アナ(39)が2年前に退社して以降、男性アナの退社が相次いでアナウンス室はてんやわんやの状態です。そこに、今度は久野アナですからね……。ウチは“女子アナが辞めない”会社でしたから、『ついにこの時が来たか』と。定期的に話題に上る話ではあるのですが、今回の退社を受けて社内では『水卜アナのフリー転身も近いのではないか』と噂していますよ」
フジテレビでは久代萌美アナ(32)と久慈暁子アナ(27)がこの春フリーに転身するなど、売れっ子アナの退社は珍しいことではない。ただ、この男性社員が語るように日テレは“特別な状況”にあったため、久野アナの退社は驚きをもって迎えられているようだ。
女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が語る。
「日テレは2010年に水卜アナが入社して以降、彼女の後輩アナが誰も退社していないんです。これはフリー転身が当たり前になった現代としては異様とも言える状況です。その要因として考えられるのは、日テレはフリーアナをあまり起用せず、他局に比べて自社のアナウンサーを積極的に看板番組に登用する傾向があることでしょうか。そしてその起用に応えて活躍する水卜アナという“お手本”がいたため、若手の女子アナも伸び伸びと頑張ってこられたのだと思います。ただ、裏を返せば局内に“辞めにくい空気”があったとも言えます」
今回の久野アナのフリー転身で、その“神話”は終わりを迎える。
「久野アナは『news zero』のキャスターや『news every.サタデー』のメインキャスターなど報道畑でキャリアを積んだ“報道のエース”です。しかも報道だけでなく、バラエティやスポーツなど幅広い番組を器用にこなしていたのでフリーになっても制作者が起用しやすいアナウンサーになると思います。愛車がホンダCBRと無類のバイク好きで、そういう意外な一面もフリー向きです。もし彼女がフリーアナとして台頭するようなことがあれば、いよいよ“ド本命”の水卜アナも局アナとしての役割は終えて、より自由に活動できるフリーアナへの転身という選択が現実味を帯びてくるのではないでしょうか」(丸山氏)
若手の人気アナが続々と退社してきた他局を尻目に、盤石の布陣を揃える「令和の女子アナ帝国」日本テレビ。久野アナの退社が引き金になって、“帝国崩壊”となってしまうのか。人気アナたちの動向に、今後も注目が集まる。