多くの話題作が控える7月期のドラマ。なかでも放送前から何かと注目を集めているのが、綾野剛(40才)が主演する日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)だ。
「ドラマのテーマはセカンドキャリア。綾野さん演じる元日本代表のサッカー選手がけがで引退後、どん底の中で就職したスポーツマネジメント会社で直面する悲哀を描くヒューマンドラマです。サッカー経験がほとんどない綾野さんは、役作りのために毎日のように、シュートやドリブルを猛特訓するほど気合が入っているといいます」(放送担当記者)
実は綾野自身も、ドラマさながらの“挫折”に直面したことがあった。
「ファンには有名な話ですが、俳優としてブレークする前の綾野さんはバンドマンとして活動していました。上京後の2004年頃から2つのバンドでボーカルを担当しましたが、いずれもブレークには至らず解散しています」(音楽ライター)
2006年に結成したmr.aというバンドでは、綾野が作詞作曲した曲が主演映画のサウンドトラックにも起用された。が、「もうこれ以上の曲は作れない」と達成感を覚えた綾野はバンド活動をやめてしまったという。
「透き通った声に定評がある綾野さんのバンド時代のCDは現在は廃盤になっていますが、ファンの間では高値で取引され、メルカリなどでは定価の10倍近い値段がつくこともあります」(前出・音楽ライター)
一時は「もう音楽はやらない」とまで考えた綾野の心を再び動かしたのは親友の山田孝之(38才)だった。
「映画で共演した際に山田さんの玄人はだしの歌声を聴いた綾野さんは感激し、数年ぶりに創作意欲を掻き立てられたといいます。もともと山田さんはギターやシンセサイザーを弾ける内田朝陽さん(39才)と一緒に音楽活動をしていたため、そこにギタリストとして綾野さんが加わる形で2018年に結成されたのが音楽プロジェクト『THE XXXXXX(ザ・シックス)』でした」(芸能関係者)
音楽活動の“セカンドキャリア”に喜び勇んだ綾野は、山田と内田が驚くほど前のめりだったという。
「10年以上前から一緒に音楽をやっていた山田さんと内田さんはラフな格好でリラックスして音楽を楽しむスタイル。ところが、綾野さんは違った。ライブにひとりだけロックスターのような真っ赤なド派手な衣装を着て、2人を苦笑いさせていました。本格的な機材を揃えて、やたらとテンションが高く、音楽に関しても自分の強いこだわりを主張するのです。でも、練習は苦手で、よく山田さんに注意されていました」(前出・芸能関係者)