その歌唱力とルックスで今人気の「演歌第7世代」の歌手たち。そのひとり、二見颯一(23歳)が『プレバト!!』(MBS・TBS系)への出演などで「アート」の一面にも注目が集まっている。コラムニストで放送作家の山田美保子さんがその魅力を解説する。
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ダウンタウンの浜田雅功がMCを務める『プレバト!!』は今年10月、開始から丸10年となる。
当初の番組名は『使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!』だったが、現在の「才能査定ランキング」をレギュラー版の統一企画にして以来、視聴率をジワジワ上昇させ、なかでも梅沢富美男が永世名人として君臨する「俳句」は大人気コンテンツだ。
『女性セブン』の連載「瓢箪から人生」でもおなじみの俳人、夏井いつき氏は、「当番組へのレギュラー出演によって全国的な俳句ブームを牽引した」との理由で、2017年度の「第44回 放送文化基金賞」を個人・グループ部門で受賞している。
総合演出の水野雅之氏(MBS)も認める「がんばり屋」が揃うKis-My-Ft2は、多くの査定で準レギュラー状態。なかでも横尾渉の句は中学生の国語教科書の副教材に掲載され、メンバーから「先生」と呼ばれ、仕事の幅を広げて久しい。
他にも「水彩画」「絵手紙」「消しゴムはんこ」「色鉛筆」「スプレーアート」「バナナアート」「丸シールアート」など、アート部門には、意外な才能の持ち主が次々登場。モデルの辻元舞、元AKB48の光宗薫、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)第4シリーズでの秘書役だった女優の田中道子らは、『プレバト!!』で劇的に知名度を上げたと言っていい。
一部では「プレバト!!ドリーム」とも呼ばれるステップアップを目にして、出演を直談判。結果を残したのは、「俳句」の特待生、「フルーツポンチ」村上健志の相方、亘健太郎だ。昨年12月、「絵手紙」で出演し、1位になったのである。さらに、浜田雅功に出演を直談判。今年2月、「色鉛筆」で、いきなり特待生となり号泣したのは、「ミサイルマン」の岩部彰だった。コロナ禍で劇場での仕事が激減した芸人が“隠れた才能”で仕事をもぎ取った様に、浜田雅功は、もらい泣きしているように見えた。