スポーツ

今季「日曜日に2勝8敗」の巨人はV黄信号?「日曜に弱いチームは優勝できない」データ

日曜日に勝って、気持ちよく月曜日を迎えたいというファンは少なくないだろうが…(巨人・原辰徳監督。時事通信フォト)

日曜日に勝って、気持ちよく月曜日を迎えたいというファンは少なくないだろうが…(巨人・原辰徳監督。時事通信フォト)

 今年の巨人は、日曜日になかなか勝てない──。5月27日からの交流戦3連戦で、巨人は“BIGBOSS”こと新庄剛志監督率いる日本ハムに1勝2敗と負け越した。初戦は相手のエース・上沢直之に抑えられ、2戦目は中田翔の活躍で勝利したが、3戦目は原辰徳監督が今季初登板初先発の横川凱に託したものの4回途中で降板し、7対2で敗れた。巨人は現在、首位・ヤクルトを2ゲーム差で追う2位につけている(記録は5月29日現在。以下同)が、日曜日は2勝8敗と大きく負け越している。プロ野球担当記者が話す。

「今年の巨人はエースの菅野智之も本調子でなく、完投数はリーグ最少タイの2しかありません。6連戦の最終日である日曜はリリーフ陣の疲れがピークに達します。しかし、その日曜に先発する投手がイニングを稼げず、救援陣も打たれる。昨日の負けはその典型でした」

 5月29日までの日曜10試合の先発を見ると、赤星優志が5試合で2勝1敗、高橋優貴が4試合で0勝3敗(他に救援で1敗)、横川凱が1試合で0勝1敗となっている。他にリリーフの直江大輔、大勢がそれぞれ1敗している。

「赤星は新人ながらよくやっていますが、昨年11勝でチームの勝ち頭である高橋優が誤算です。4回もチャンスをもらいながら、5回以上投げたのは5月1日の阪神戦だけで、クオリティ・スタート(6回以上自責点3以下)が一度もない。先発陣が若返っただけに、実績のある投手が本調子にならないと、これから夏場にかけてチームは厳しくなると思います」

 過去5年の両リーグの優勝チームの日曜成績は以下のようになる。

●セ・リーグ
2021年:ヤクルト 13勝10敗2分
2020年:巨人 10勝9敗1分
2019年:巨人 12勝11敗1分
2018年:広島 14勝11敗
2017年:広島 15勝9敗1分
2016年:広島 15勝9敗1分

●パ・リーグ
2021年:オリックス 12勝11敗3分
2020年:ソフトバンク 11勝8敗0分
2019年:西武 15勝10敗
2018年:西武 16勝9敗
2017年:ソフトバンク 16勝10敗
2016年:日本ハム 17勝8敗1分

 見てわかる通り、日曜に負け越している球団は1つもない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
「全車線に破片が…」広末涼子逮捕の裏で起きていた新東名の異様な光景「3kmが40分の大渋滞」【パニック状態で傷害の現行犯】
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
広末涼子(時事通信フォト)
【広末涼子容疑者が逮捕、活動自粛発表】「とってもとっても大スキよ…」台湾フェスで歌声披露して喝采浴びたばかりなのに… 看護師女性に蹴り、傷害容疑
NEWSポストセブン
麻布台ヒルズの個展には大勢の人が詰めかけている
世界的現代美術家・松山智一氏が問いかける“社会通念上の価値の正体” 『うまい棒 げんだいびじゅつ味』で表現したかったこと
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン