それまでは子供と外食をしても、世話に手いっぱいで、何を食べたか覚えていないような状態だったが、この日は激辛麻婆豆腐の味を、久々に堪能できたという。
「子育ては大変ですが、周りに救われることは多いんです。子供が生まれて初めてのクリスマスの日、マンションの管理人さんが、ドアノブにクリスマスプレゼントを下げてくれたこともありました。お手紙まで添えられていて、“このご時世によく子育てをがんばっているわね”と──。
あいさつする程度のつきあいだったのに、私たちのことを見ていてくれる人がいたんだ、って号泣。すぐにお礼を言いに行きました」
がんばっている人を、追いつめるのではなく、やさしく見守り励ます。その余裕が、やさしさの輪を作り、つなげていくのかもしれない。
※女性セブン2022年6月9日号