芸能

木村拓哉、最新ドラマで初めて見せる「人生を投げて疲れ切った姿」に要注目

木村拓哉の魅力とは

『未来への10カウント』での木村拓哉の魅力とは

 現在放送中のドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)では、いままでとは異なる役を演じている木村拓哉(49才)。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、カッコいいだけじゃない木村拓哉について綴ります。

 * * *
 木村拓哉サン主演のドラマ視聴率は、NHKの「朝ドラ」(連続テレビ小説)や「大河」、「紅白」、そしてフジテレビの「月9」などと並んで、その高低がメディアで大きく取り上げられます。

 無意味とまでは言いませんが、たとえば「紅白」の視聴率の推移は、大晦日、家族全員が揃って一台のテレビにかじりついていた「昭和」のそれと比較されている。そりゃあ、50%以上だったのは当たり前の話であり、その後、平成を経て令和となり、テレビの見方や、テレビそのものが家にない、当然、見ることもない若いかたが増えているというのに、です。

 朝ドラの時間帯だって専業主婦が大半だった「昭和」と現代では比較にならないし、ゴールデンタイム、プライムタイムのライフスタイルも大きく異なっているいま、対比して、「視聴率が下がった」と大騒ぎするのはナンセンス極まりないことだと思うのですが。

 ドラマについて、私は20年以上前から「ココロの視聴率」という言葉を用いて、「自分の琴線に触れる作品を黙って見ればいいじゃないか」と主張し続けています。ですが、自分が見ているドラマはほかの人たちにも見ていてほしい……という想いをもつかたがとても多い。なかでも“推し”が主演をしているドラマとなれば、その想いはさらに強まるようです。

 そうしたファンの皆さんのプッシュに加え、多くの社会現象を生んできた木村拓哉サン主演のドラマ。ピアニスト(フジテレビ系『ロングバケーション』)、美容師(TBS系『ビューティフルライフ』)、パイロット(TBS系『GOOD LUCK!!』)、検事(フジテレビ系『HERO』)など、木村サンの美しい手指がアップになる職種が多く、木村サンがカッコよく演じれば、目指す若者が採用試験に殺到したものでした。

 特に美容師ブームのことはリアルに“経験”しています。私が特別講師を務める『早稲田美容専門学校』は、カリスマ美容師ブームと『ビューティフルライフ』のお陰で、男子学生がとても多いのです。超人気サロン『OCEAN TOKYO』代表の高木琢也くんは代表的な卒業生。そして今春卒業した22期生の国家試験合格率は初めて100%となり、業界で話題になりました。感慨深いです……。

こんなに人生を投げている、こんなに疲れ切っている木村サンは初めて

 さて、そんな木村拓哉サンが現在主演中のドラマといえば『未来への10カウント』(テレビ朝日系)。映画化もされた『HERO』の福田靖さんが脚本を務め、お二人が事前に綿密なミーティングを重ねた結果、「月のような存在でありたい」との木村サンの希望が本作には生かされていると聞きました。これまでの作品は間違いなく「太陽」でしたよね? でも今回は「月」なのです。

 しかも、木村サン演じる桐沢祥吾は、生きる気力をなくしたアラフィフ男。どれだけの不幸が彼を襲っていたかは、第3話、袴田吉彦サン(48才)が演じる不幸自慢男とのリング上での“対戦”シーンで明らかにされました。

関連記事

トピックス

2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
警視庁が押収した車両=9日、東京都江東区(時事通信フォト)
《”アルヴェル”が人気》盗難車のナンバープレート付け替えで整備会社の社長逮捕 違法な「ニコイチ」高級改造車を買い求める人たちの事情
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン