芸能

川栄李奈が演じるパロディ源義経 NHKだからできる衣装や小ネタ満載

川栄李奈

義経役が話題の川栄李奈

 NHKの時代劇と言っても放送はたったの5分間。設定は、源義経がスマホを持っていたら――という突飛なもの。今回、『義経のスマホ』で源義経を演じているのは女優・川栄李奈(27才)だ。話題を呼ぶこのドラマの見どころについて、時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 何かと話題の『義経のスマホ』。

 もしも、義経がスマホを持っていたら?というところから始まる深夜の5分間番組で、映し出されるのは、スマホの画面という異色すぎるSF時代劇だ。

 義経といえば、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、菅田将暉が元気よく平家を討ち倒し、平泉で散ったばかり。菅田義経は、出来のいい弟・義円を陥れたりして、過去の多くの作品で描かれた”“悲劇の美形若武者”とは一味違うと感心していたが、『義経のスマホ』の義経は、それどころじゃなかった。

 スマホ中毒の義経は、ネットニュースで頼朝挙兵を知り、弁慶(小澤征悦)らと奥州を出発し、頼朝と合流。頼朝(塚本高史)から「お前だけが頼りだ」のスタンプに奮い立ち、一の谷の奇襲へと打って出る。承認欲求はどんどん上昇。「天才の戦略」「鵯越ミラクル逆落とし」など絶賛ツイートにご満悦だ。

 とはいえ、頼朝に「これから力を合わせ、源氏の世を作りましょう」なんて言葉も全部、弁慶が送った文面読んでただけだよ、おいおい。義経のアイコンが、しばしば「あまりに不細工で気の毒」「本当に美形だったのか」といわれる肖像画(歴史資料に載ってるアレです)を、ちょっとカッコよくしているところは笑えるが、とにかくこんな危なっかしい義経、見たことない。

 びっくりの連続。義経を演じるのが、川栄李奈というのもまた、びっくりだ。5月30日から始まった後半では、いよいよ頼朝に追い詰められる。そのきっかけもひょっとしてスマホ!? タイトルも第五話「わかりやすく調子づく男」、第六話「」第七話「肝心なことを見落とす男」って、悲劇の若武者はどっかに行っちゃいましたね…。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン