減薬指導を日々実践する松田医師はこう言う。
「ムダな薬は少しずつ減薬して、最終的には断薬にもっていくのがベストです。しかし、なかには『薬を飲まないことへの不安』が強い患者さんもいる。大事なのは、患者さんが安心して暮らせること。必ず断薬しなければならないわけではありません。患者さんが安心するなら、弱い薬を少量使うのも必要な選択です」
いま服用している薬は本当に必要なのか――。迷った時は自己判断するのではなく、まずは医師に相談の上、慎重に見直しを進めたい。
※週刊ポスト2022年6月10・17日号