『DREAMS COME TRUE』の吉田美和(57才)と中村正人(63才)が初めて出会い、前身となるグループを組んでから今年で35年目。2人は今年、すでに19本ものライブを行うなど、依然として精力的に活動中だ。吉田は伸びのある歌声を披露し、中村はいつもの笑みを浮かべている。しかし最近、ステージを下りた中村からは笑みが消え、代わりに怒りの言葉が聞こえてくるという。
「あれは不倫ソングなんかじゃないんだって! どうしてあんな記事を書かれないといけないんだよ!」
矛先を向けられたのは、5月中旬に配信されたとある記事。18年前の2004年に発売されたドリカムの『やさしいキスをして』という曲が「不倫愛を描いてヒットした曲の代表」とされ、怒り心頭だったという。
中村は5月21日、自身のブログにも《誤った情報が記事になって 多くの人がそう思ってしまうのは ほんと残念》と綴った。たしかに『やさしい~』の一部分の歌詞だけを読むと、“成就しない愛”を描いたようにも感じられる。
『やさしい~』は、2004年に放送された中居正広(49才)主演のドラマ『砂の器』(TBS系)の主題歌のために書き下ろされた。松雪泰子(49才)演じるヒロイン目線の悲哀を感じさせる一曲だが、ドラマの原作は松本清張のミステリーである。描くテーマは「不倫愛」ではない。
1988年のドリカム結成以前からアーティストとして長く活動してきた中村が、自分たちが生み出した曲に対する“誤解”に、怒りをあらわにするのは当然のことだろう。だが、中村が前述のように吠えていたのには別の理由もあった。
「その曲が発売された頃、吉田さんは“不倫騒動”の渦中にいた。中村さんは、当時の吉田さんの苦しみを知っている分、今回の“不倫ソング”記事にがまんならなかったんだと思います」(音楽関係者)
『やさしい~』リリース前年の2003年1月、吉田は9才年下の映像ディレクター・末田健さん(2007年没・享年33)との半同棲が報じられた。
「末田さんがドリカムのミュージッククリップを手掛けたことがきっかけでした。交際は吉田さんから積極的にアプローチして始まったそうです」(別の音楽関係者)