フリー転身の噂が出るのは、人気アナウンサーの証拠なのか。『週刊現代』(5月14・21日号)に日本テレビ・水卜麻美アナ(35)の独立説が掲載された。記事によれば、昨年から総合司会を務める『ZIP!』の視聴率が思わしくなく、3月に退社した桝太一アナと同じように別の業界への転身を考えているという。しかし、日本テレビ関係者は「まず、視聴率の読み取り方が違うんですよね」と説明する。
「『ZIP!』の世帯視聴率が最近6~7%台なのは記事の通りですけど、ウチは世帯ではなく“コアターゲット”という13歳から49歳までの視聴率で良し悪しを判断されます。今のキー局で世帯重視はテレビ朝日だけだと思いますよ。『ZIP!』のコアの数字は同時間帯でだいたい1位です」
同時間帯の世帯視聴率で見ると、テレビ朝日の『グッドモーニング』とフジテレビの『めざましテレビ』がトップを争っており、日本テレビの『ZIP!』は3位になる。しかし、“コア視聴率”では『グッドモーニング』が3位に落ちる。安住紳一郎アナ(49)のTBS『THE TIME,』は世帯、コアともに4位だという。
「井上清華アナ(27)がメインキャスターを務める『めざましテレビ』は、M1(男性20歳~34歳)やM2(男性35歳~49歳)で『ZIP!』を上回ることが多い。一方で、水卜アナが総合司会を務める『ZIP!』はF2(女性35歳~49歳)の視聴率が特に良いんです。それに比例して、C層(男女4~12歳)やT層(男女13~19歳)の数字も他局より上です。母親が日本テレビにチャンネルを合わせ、子供と一緒に見ているのかもしれません。C層は現在はターゲットではありませんが、あと数年すればコア層に入ってくる。小さい頃から日本テレビを好きになってもらいたいという戦略のうえでは、この数字が高いことも評価されます」(同前)
水卜アナは2010年に慶應義塾大学文学部から日本テレビに入社。学生時代にミスコンに出場していたり、雑誌モデルを務めたりしている女子アナは多いが、彼女はそのような活動と無縁だった。
「小慣れていない感が視聴者に新鮮に映り、『ヒルナンデス!』での食べっぷりの良さが評判となりました。本人も女子アナになれるとは思っていなかったようですし、『好きな女性アナウンサーランキング』で1位になるとは夢にも思っていなかったそうです。彼女は自分を拾って、育ててくれた日テレに感謝している。日テレには会社への忠誠心が高い社員が多く、水卜アナもそのうちの1人です。彼女は人気があるため、フリー転身の話がしょっちゅう出ますが、簡単に辞めるとは思えないですね」(同前)