NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、5月22日放送回で菅田将暉が演じる源義経が壮絶な最期を遂げたのに続き、翌5月29日放送回では新垣結衣演じる八重が急死。大物キャストの退場が相次いでいる。そんななか、注目度が上がっているのが、中川大志演じる御家人・畠山重忠である。ベテラン放送作家が語る。
「中川さん演じる畠山は柔和で清廉な印象で、策謀うずまくドラマのなかで一服の清涼剤のようになっていると評判を呼んでいます。特に義経の死が描かれた5月22日放送回で、畠山が山本耕史演じる三浦義村に『音曲を侮るな!』と一喝するシーンは、畠山の生真面目さが絶妙な可笑しさを生み、シリアスな展開が続く中、視聴者を和ませる効果を発揮していました。
畠山は今後、北条家の縁戚になったことでますます存在感を増していきます。序盤は地味で控えめな印象でしたが、実は初回のクレジットから、中川さんの名前は、小池栄子さん(政子)に続いて4番手という上位にあり、片岡愛之助さん(北条宗時)より上でした。それだけ、ドラマにおいて重要な役割を担っているということです」
その畠山をめぐっては、SNS上で「山南さんと似ている」との指摘が相次いでいる。2004年に放送された同じ三谷幸喜脚本の大河ドラマ『新選組!』で、堺雅人が演じた総長・山南敬助のことだ。
〈大河の畠山くんほんと組!(注・『新選組!』のこと)の山南くんにそっくりよね キャラも演技も顔も〉〈畠山の喋り方とか学があるところがなんかほんと堺さんの山南さん思い出しちゃう〉〈まじで畠山くんの山南成分にドキドキしてるわし…〉〈畠山、新選組!でいうところの山南さんみがあってすごく良いんだよね…柔和で理知的な感じが〉
前出・ベテラン放送作家がこう解説する。