コロナ禍で長く続いたマスク生活。顔をすっぽり覆ってしまうのをいいことに、メイクをほとんどしないどころか、お肌のケアそのものがすっかりご無沙汰で、気づいたらムダ毛があっちにもこっちにも──という人はあなただけじゃありません。
たかがムダ毛と侮るなかれ、ケアすればいいことずくめ。銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんが、説明する。
「日本人の産毛は黒っぽいので、目立ってしまいます。シェービングすると顔色が明るくなり、古い角質が除去されるピーリング効果で化粧ノリもよくなるなど、さまざまなメリットがあります」(慶田さん・以下同)
でも、ムダ毛を剃ることで赤みが出るなど肌を刺激してしまっては本末転倒。そこで、セルフケアに欠かせないのが電動シェーバーだ。
「かみそりは力加減が難しく、必要な角質まで傷つけることがあるので、肌当たりのやさしい電動シェーバーがおすすめ。また、肌が乾いた状態で使えるため、かみそりを使うときのように濡れて柔らかくなった角質を剃りすぎる心配がありません」
シェービング後の肌の保湿にも要注意。
「バリア機能が弱くなっているので、化粧水が浸透しすぎてヒリヒリすることがあります。こってり系のクリームで“ふた”をして肌を守りましょう」
“スペシャルケア”としてクリニックでの医療脱毛を受ける人も増加中。
「顔だけの脱毛なら6〜8回で終わり、一度行うとずっと効果がキープできます」
【プロフィール】
慶田朋子さん/銀座ケイスキンクリニック院長。皮膚科専門医の立場から肌トラブルに悩む多くの女性を救う。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか。
理容室シェービングを体験
「ツルンとひと皮剥けたみたい!」と、ハマる女性続出の理容室シェービングを女性セブン記者が体験。顔をやさしく触られる施術は気持ちよく、仕上がりはエステ並み。これはもうやみつき!
男性専用のイメージが強い理容室だが、かみそり(レザー)によるシェービングが受けられるということで、最近は女性の利用も増えている。
「とても薄い刃でなでるように剃るので、心地よいと好評です。施術中は多くの方がスヤスヤお休みになります(笑)」と、“女性も通える理容室”「オーファ」の、理容師歴20年の阿部歩さん。
額やほおはもちろん、自分では難しい小鼻回りや耳の毛まで丁寧に剃ってくれる。
「産毛を剃ることで肌がツヤツヤになるだけでなく、余分な角質を除くことで美容液などが浸透しやすくなります。またこれからの季節、髪をアップにしたり背中が出る服を着る機会も増えるので、えり足や背中など、ご自分ではケアが難しいパーツも、ぜひお任せください」