ライフ

江本孟紀氏、弘兼憲史氏、大和田伸也氏が述懐する団塊あるある「1クラスは50人以上」

団塊の世代では、1クラス50人以上は当たり前だった(写真/共同通信社)

団塊の世代では、1クラス50人以上は当たり前だった(写真/共同通信社)

 1947~1949年生まれの団塊の世代が、「後期高齢者」となる。社会保障費の負担増などを懸念する声が多いが、“当事者”はどう捉えているのか。今年、75歳を迎える江本孟紀氏(野球解説者)、弘兼憲史氏(漫画家)、大和田伸也氏(俳優)の3人が集い、若き日によくあった「団塊の世代」ならではのトークを展開する──。【全3回2回目。第1回から読む

 * * *
江本:僕は(がんの摘出手術で)胃と脾臓がないのに、なぜかモノを食べられる。手術後にようやく普通の人の2倍くらいの食事量に減ったんです。もともと人の何倍食ってたんだと(苦笑)。

大和田:僕らの世代は“食いしん坊”が多いですよね。常に人が多くて、とにかくしっかり食べておく習性が身についた。

弘兼:小学校の時、何クラスありました?

大和田:校舎を建て増しして7クラスから一気に15クラスに増えました。1クラスは50人以上。地元は福井県敦賀市で、当時の人口が5万人くらいでしたが、学校では教室にすし詰めですよ。

弘兼:僕は山口の岩国で、50人8クラスでしたね。どこ行っても競争。覚えてます? 大学受験の時に私大は軒並み倍率30倍ですよ。先生が“現役で入らないと来年はもっと受験生がいるぞ。死ぬ気でやれ”と言われて、必死で現役合格しました。江本さんはプロになるまで、凄い競争ですよね?

江本:高知商業は16クラスあって、1クラス58人でした。それでも野球部はひとつだし、監督も1人。何かを教わる機会なんてないので、とにかく隣の奴に勝つしかない。

──皆さんは高校まで地方で、大学から上京したという点も共通項です。

大和田:東京に出て最初に住んだのが田無。田んぼのそばに新築のアパートがズラッと並んでいましたね。どの部屋も2畳で、全部埋まっていた。

弘兼:地方から来た学生は3畳1間が多かったですよね。2畳は狭いな。

江本:僕は野球部の合宿所で6畳1間に4人でした。“牢名主”の4年生がいて、布団がびっちり。メシは老夫婦が作ってくれるんですが、最高のご馳走の時でさえ、薄い薄いカツフライが1枚だけ。

弘兼:いわゆる紙カツだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新田恵利(左)と渡辺美奈代があの頃の思い出を振り返る
新田恵利×渡辺美奈代「おニャン子クラブ40周年」記念対談 新田「文化祭と体育祭を混ぜたような感覚でひたすら楽しかった」、渡辺「ツアーも修学旅行みたいなノリ」
週刊ポスト
放送時間を拡大しているフジテレビの『めざましテレビ』(番組公式HPより)
日テレ『ZIP!』とフジ『めざまし』、朝の“8時またぎ”をめぐるバトルがスタート!早くも見えた戦略の違い
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
公的年金は「社会的扶養」「国民の共同連帯」「所得再分配機能」(写真提供/イメージマート)
《まるで借りパク》政府の基礎年金(国民年金)の底上げ案 財源として厚生年金を流用するのは「目的外使用」ではないのか、受給額が年間8万円以上減額も
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン