私の世代ですと、メンバーそれぞれに強い思い入れがあります。野口五郎サンはデビュー曲『博多みれん』や、芸名が「野口五郎岳」という山に由来することも“常識”として知っていました。
そして世良公則サン! 『ザ・ベストテン』(TBS系)に「世良公則&ツイスト」が出てくると、盛り上がりましたよね~。俳優さんとしても素敵なお仕事をたくさんされている世良サン。『マルモのおきて』(フジテレビ系・2011年)や、『カムカムエヴリバディ』(NHK・2021年)でのマスター役が特に印象に残っています。
Charサンは『ぎんざNOW!』(TBS系)ですね。私の同級生が同番組の「素人コメディアン道場」に出演した際、ゲストで歌われていたのがCharサン。ギターを抱えて歌うかたにセクシーさを感じた最初の男性がCharサンだったと記憶しています。
そして佐野元春サンは、ほかの皆さんより“出逢い”が遅くなるのですが、愛する稲垣吾郎サン(48才)が出演した『二十歳の約束』(フジテレビ系・1992年)の主題歌として『約束の橋』が使用されたことから、まさに「ヒューヒューだよ!」という想いで拝聴しつつ、いまに至ります。
異業種でも同学年が大活躍していれば互いに惹かれあう
振り返れば、この学年は、日本の音楽界の黄金世代でもあるんですね。野口五郎サンとともに「新御三家」として大活躍された西城秀樹さん(享年63)、郷ひろみサン(66才)も同学年。
郷サンといえば、7月25日放送のドラマ『定年オヤジ改造計画』(NHK BSプレミアム、BS4K)での白髪まじりのヘアとメガネ姿をインスタで公開し、話題になっていますよね。でも実際の姿が若々しいので、画像だけだとコントで老け役に扮装したように見えてしまいます(苦笑)。郷サンがドラマに初出演したのはレコードデビュー前の大河ドラマ『新・平家物語』(NHK・1972年)ですから50年の月日が経っています。この学年には“歴史”がありますね。
実はこの学年に私が注目したのは、明石家さんまサン(66才)とお仕事を始めた1994年に遡ります。当時、さんまサンがたびたび口にしていたのは、所ジョージさん(67才)や松山千春サン(66才)、中村勘三郎さん(享年57)、江川卓サン(67才)らと同学年ということでした。あ、“さんまファミリー”の村上ショージさん(67才)もですし(苦笑)、後にいろいろしがらみがあった(?)野田秀樹さん(66才)もです。
異業種でも、これだけ華やかな同学年の皆さんが大活躍していれば、当然、互いに惹かれあうようになりますよね。実際、さんまサンは千春サンや勘三郎さんとは、プライベートでとっても仲よしでした。そして、所ジョージさんがMCを務める『1億人の大質問⁉笑ってコラえて!』(日本テレビ系)の年末特番には必ず出演。年齢を重ね、ほかの番組では収録時間を(意外と)気にするさんまサンが『~コラえて!』だけは5時間、6時間とカメラが回っても大はしゃぎしてしまうのは、所サンという同学年の友人がいるからだと思います。「さんちゃんさぁ」と困りながらも、所サンもそれを許していらっしゃる……。実にいい関係です。