参院選挙(6月22日公示、7月10日投開票見込み)に向けて各候補が動き出した。神奈川選挙区で頭一つ抜け出しているのが三原じゅん子氏だ。
なにしろ菅義偉・前首相が連日のように応援に張り付き、県連会長の小泉進次郎・前環境相が合流して「3人そろい踏み」になる機会も多い。
JR桜木町駅前での街頭演説では三原氏が菅内閣で実現した不妊治療の保険適用をとりあげ、「これからの未来の子供たちのために希望を与える政治をしていく」と語れば、次に菅氏が「三原さんは私のもとで不妊治療保険適用にも頑張ってくれた」と持ち上げ、最後に小泉氏が、「三原さんと私は菅前総理のもとで課題に全力で取り組んできた」と息のあったところをみせた。
「応援に一番力が入っているのが菅さん。自民党から2人公認されたので、秘蔵っ子の三原さんを絶対トップ当選させると意気込んでいる」(自民党神奈川県連関係者)
今回、神奈川選挙区では珍しい「合併選挙」が行なわれる。前回参院選で当選した非改選組に欠員が出たため、補欠選挙が同時に行なわれ、本来なら次点で落選のはずの5位の候補者が「補欠当選」となって3年の任期が与えられる。
当選枠が増えたことから、自民党からは三原氏と旧みんなの党から自民入りした浅尾慶一郎氏の2人が出馬、立憲民主党も新人2人を擁立、公明党、維新を加えた有力候補6人のうち1人がはじき出される“椅子取りゲーム選挙”となっている。
政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。
「1位は三原氏、2位は公明現職の三浦信祐氏、自民の浅尾氏と立憲新人の水野素子氏が4位までの当選圏内に入りそうです。補欠当選枠の5位には維新の松沢成文氏が残りそうだが、そうなれば自分が辞めた議席にまた座ることになる」
※週刊ポスト2022年6月24日号
【訂正】
各選挙区予測の図において、政治ジャーナリスト・野上忠興氏は富山選挙区について自民党と予測していましたが、誤って立憲民主党と掲載していたため、訂正しました。