女性が“大人の付き合い”の対価として男性から金銭を貰う「パパ活」が、ついに海を越えたという。アメリカらドバイまで世界を股にかける日本人女性たちの生態を、若年層の性事情に詳しい現役女子大生ライターの佐々木チワワ氏がレポートする。【全3回の第2回。第1回から読む】
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アメリカの次に「稼ぎ場」として日本のパパ活女子に認知されているのが、経済発展めざましいドバイだ。ドバイでのパパ活経験者であるマコ(仮名・23)に話を聞いた。
「ドバイのお客さんは、基本的に王族か、裏カジノの元締めとか何かしらヤバいことして稼いでいる人。王族の案件は芸能人とかグラビアアイドル、AV女優とかの肩書がある子に募集がかかるかな。
怖いなって思ったのは、大麻みたいな薬物は吸えるっていうのが前提ってこと。軽く『どう?』って誘われるから、断るとノリ悪い、みたいになるし。あまりに当たり前すぎてちょっと驚いた」
複数の国に「案件」で出かけているサユリだが、その客はほとんどが中国人だという。
「インド映画を撮ってるインド人のお客さんに、ひたすら一緒に映画見させられるって仕事をしたこともあるけど(笑)。そんなのは稀で、基本は中国系。どの国がアツい、稼げる、っていうよりも、日本の女の子を買うのはどの国でもほとんど中国系なんだよね。とくに東南アジアとか、中国人が移民でいる地域では需要があるんだと思う」
中国人から日本人女性の人気が高いのは、ひとえにAVの影響だ。政府によってアダルトコンテンツの制作・販売・所持が禁止されている中国からすると、ネット上に違法アップロードされている日本のAVはまさにファンタジー。日本人女性というだけで指名の率はグンと上がるという。
またパパ活で海外出張を選ぶのは、好条件はもちろん異国に赴くことによる「覚悟」ができることも大きいという。
「なんでわざわざ海外に出稼ぎに行くかって、圧倒的に稼げるのもあるんだけど簡単に帰れないのが大きいかも。何が何でもお金をかき集めたいから行くってカンジ」