これが共感に引き込まれる理由なのかなというのが、私の見解。同年代の女優さんといえば、綾瀬はるかさん、深田恭子さん、長澤まさみさんに、彼女も入れた四天王を思い出す。でも各々のキャラクターが良い意味で非常に濃い。朝顔や、杏花の役年齢のイメージを損ねない、等身大の女性を演じるのは上野さんがハマる。
最近では夫との仲が良さそうなショットがSNSにアップされていて、それもまた女優としての魅力を増やしている。ほんわかしていて、自然で。でも演じる役はいつも世の女性をリードするような役柄が多くて。もちろん、彼女が大河の主演を務めた大女優という認識はある。でも、いつまでもあのままがいいな。またドラマで演じる役で、私たちにやる気を与えてほしいから。
【プロフィール】
小林久乃(こばやし・ひさの)/エッセイ、コラムの執筆、企画、編集、プロモーション業など。出版社勤務後に独立、現在は数多くのインターネットサイトや男性誌などでコラム連載しながら、単行本、書籍を数多く制作。著書に、30代の怒涛の婚活模様を綴った『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ)、『45センチの距離感 -つながる機能が増えた世の中の人間関係について-』(WAVE出版)がある。静岡県浜松市出身。Twitter:@hisano_k