6位『希望の轍』
映画『稲村ジェーン』の挿入歌。結婚式など祝いの席で歌われたという声が多かった。
「以前、結婚式場で、エレクトーン演奏の仕事をしていたとき、新郎がこの曲での退場を希望し、曲が流れると号泣。新婦が肩を抱いて退場した姿が、忘れられません」(61才・公務員)
「30年前に挙げた私の結婚式の入場曲です。私たちはサザンが大好きで横浜スタジアムにライブに行ったのが初デートです。いまでもサザンのライブは、必ず参加しています」(54才・会社員)
7位『愛の言霊〜Spiritual Message〜』
香取慎吾(45才)主演のドラマ『透明人間』(1996年・日本テレビ系)の主題歌。「子供の頃に見ていた」というドラマの影響からか、30代の支持が目立った。
「桑田さんの『〜とは』が『〜とぉゎ』と聞こえるような独特の歌い方が耳に残ってくせになり、口ずさんでいたのを覚えています。めちゃくちゃ真似して歌って、家族で笑顔になっていました。ドラマはもちろん見ていたのですが、歌を聴くのが楽しみだったんです」(36才・専門職)
「亡くなった父が大好きだった曲。私もよく聴いていました。いまも落ち込んだときや気持ちを落ち着かせたいときなどに聴いて、父のことを思い出し、勇気や元気をもらう大切な曲です」(34才・専業主婦)
8位『LOVE AFFAIR〜秘密のデート』
松嶋菜々子(48才)主演のドラマ『Sweet Season』(1998年・TBS系)の主題歌で、ドラマのテーマが不倫だったため、不倫にまつわる思い出が多かった。
「まさに不倫中に流行していた曲。歌詞がドンピシャで胸に突き刺さり、彼がこんなふうに思っていてくれてたらいいなぁと、いつも思いながら聴いていました。ドラマにもハマって、自分と重ね合わせていつも胸が痛かった。いまもこれを聴くと当時の若気の至りだった自分を思い出します。でも、あの日々があったから、いまが幸せなんだと思っています。当時の彼の奥さまには申し訳ないのですが……」(44才・パート)
「歌詞に、レストラン船『マリーンルージュ』や『大黒ふ頭』、バー『ブルーライトバー』など横浜の名所がたくさん出てきて、『こんなところでデートできたら、いいだろうな』と不倫相手どころか、彼氏もいない私は妄想していました」(40才・パート)
9位『栞のテーマ』
映画『モーニング・ムーンは粗雑に』(1981年)の挿入歌にも使用された曲。映画のタイトルは桑田が命名した。
「サザンファンだった憧れの人に、『この曲、好きなんだ。髪をかきあげてみて』と言われて、髪をかき上げたら、『しびれる〜』とひと言。その人とはそれきりで、ご縁がなかったのですが、この曲を聴くと、あのドキドキがよみがえります」(47才・契約社員)
10位『エロティカ・セブン』
奥山佳恵(48才)、深津絵里(49才)、常盤貴子(50才)が主演のドラマ『悪魔のKISS』の主題歌。ドラマは生々しい性描写や借金地獄など、センセーショナルな内容で話題になった。
「新宿で、夜働いていたとき、有線から毎晩流れていて、お客さんもカラオケで歌う人が多かった。つらいこともいいことも濃縮された日々だったので、この曲が流れるといろんな記憶が鮮明に、次々とよみがえります」 (54才・職業不詳)