芸能

「タダでは起きないたくましさが魅力」幅広い分野で活躍する元女子アナたち

活躍を続ける女性アナウンサーたち(写真は加藤綾子アナ)

活躍を続ける女性アナウンサーたち(写真は加藤綾子アナ)

 つねにその動向が注目されている女性アナウンサーたち。最近では、アナウンサー以外の分野で活躍するケースも増えている。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、昨今の女性アナウンサー事情を分析します。

 * * *
 カトパンこと加藤綾子サン(37才)が『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)に続いて、『Live News イット!』(同)を9月末で卒業するそうです。

 学生時代、在京テレビ局すべての入社試験で最終面接まで進んだことから「スーパー綾子」の異名をもつ加藤サン。フジテレビの看板アナとして『森田一義アワー 笑っていいとも!』のテレフォンアナウンサー、『めざましテレビ』のメインキャスターをはじめ、人気番組や特番になくてはならない存在でした。

 私は放送作家としてかかわっていた『超潜入!リアルスコープハイパー』時代に多くの思い出があります。前任の中村仁美サン(43才)も本当に素晴らしいバラエティーアナだったのですが、加藤サンの華やかさとソツのなさ、すべての場面で機転が利く様は、仁美サン以上でした。コンパニオン風の番組衣装をはじめ、多くのコスプレをしていただきましたが、そのたびにチーフ作家の男性が「つくづく座持ちする女性だなぁ」とシミジミつぶやいていたのが忘れられません。

 レギュラーだった上地雄輔(遊助)サン(43才)のライブにスタッフとともに行ったときの加藤サンの言動にも心から感動しました。翌朝、『めざまし~』があるのに夜の公演にちゃんと姿を現し、しかも、遊助サンのファンが身に着けてくる黄色のブラウスにわざわざ着替えてきた加藤サン。照明が暗転してから、そっと席に着く気遣いもお見事でした。

「加藤が忙しすぎるから」と後輩の三上真奈アナ(33才)に進行役を譲るも、結局、『バイキング』のスタート時、伊藤利尋アナ(49才)とともに「呼ばれた」のは加藤サン。欠かせない人なのです。

 そうそう、『~イット!』に「アレコレト!」というコーナーがあったときには週2で共演させていただいていました。“女子会”のようなトークを繰り広げる同コーナーに対して、「フジテレビは加藤綾子をニュースキャスターとして育てる気があるのか」という意見があったと聞きました。でも、硬軟どちらもやれるのが加藤綾子。そうしたキャリアを一旦ストップするとは驚きました。所属事務所の公式サイトには「昨年の結婚をきっかけに、家族との時間をより大切にしたいという本人の思いもあり」と記されています。

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