コロナ自粛明けの初めての夏を前に「ダイエットしなきゃ!」とあせっている人は多いだろう。しかし、きつい運動は避けたい。そんな人はこの「ゆるジャンプ」にトライ。医師が考案した、簡単で長く続けられ、それでいて成果が出やすいと聞けば、いますぐやるしかない!
暑くなってきたので夏服を着たら、昨年に比べてピチピチする──5月中旬、都内在住の佐木真由子さん(64才・仮名)はお腹まわりの変化にショックを受けた。しかし、いまはスッキリした表情だ。
「どうやってやせようかなと悩んでいたら、跳ぶだけで簡単にやせられるというダイエットを知りました。チャレンジしてみると、2週間で1.5kgも体重が減ったんです。ただジャンプするだけという簡単なものだったので、苦もなく続けられています」
うれしそうに彼女が話すダイエット法は、愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長の伊賀瀬道也さんが考案した「ゆるジャンプ」。いつでもどこでも簡単にできるダイエット&健康法だ。
「新型コロナの影響で外出する機会が減り、運動不足の人が増えました。健康のために運動は必須なので、家の中でも簡単に運動ができる方法を考えて生まれたのが『ゆるジャンプ』です。私は朝昼晩それぞれ1分間に100回跳び、1年間で10kgやせました」(伊賀瀬さん・以下同)
「ゆるジャンプ」にテレビ企画でチャレンジした落語家の林家たい平(57才)も、1週間で「体重1kg減、腹囲5cm減」という結果に。ジャンプするだけで体が引き締まるのであれば、今日からやらない手はないが、なぜ跳ぶだけでやせられるのだろうか。
「体の中でいちばん大きな筋肉群で、太ももの前面にある大腿四頭筋を動かすことで、効率よく脂肪や糖を燃焼できます。そして、太ももまわりの筋肉が鍛えられることで基礎代謝もアップし、太りにくい体へと導きます。有酸素運動にもなるので、脂肪燃焼に効果的。簡単な割に、エネルギーを想像以上に消費してくれる運動です。
しかも、体幹が鍛えられるため、お腹まわりが引き締まり、姿勢もよくなることでスタイルアップにつながります」
「ゆるジャンプ」は有酸素運動と筋トレというW効果を持つ、効率のいい運動なのだ。