その姿はあまりにも無残なものだった。
「遺体は衣服を身につけておらず、林道の崖下にある木にひっかかった状態で発見されました。付近の道路から、投げ捨てられたようです」(捜査関係者)
東京・文京区に住む23才女性の行方がわからなくなり9日が経った6月14日。神奈川・南足柄市に住む会社員の三瓶博幸容疑者(33才)が、女性に対し手錠をかけて監禁した容疑で逮捕された。それから4日後の18日、茨城・常陸太田市の山林で彼女の遺体が発見された。
「2人はSNSを通じて今年の3月頃に出会いました。女性はモデルのオファーがあれば応じるという“個人撮影のモデル”として、容疑者と会ったようです。現在(6月21日)容疑者は手錠を使ったことは認めていますが『合意のうえだった』として容疑を否認しています」(前出・捜査関係者)
個人撮影会が行われたのは田園に囲まれた、敷地面積が約100坪ある豪華なロッジ風の建物だ。地上2階建てのほか、地下室も備えられている。この建物を容疑者が購入したのは2016年11月のこと。2017年に仕事の都合で神奈川県に引っ越した後は、別荘として使っていた。
「茨城には1~2か月に1度、週末に訪れていたようです。奥さんらしき女性と犬の散歩をしたり、ウッドデッキでくつろぐ姿を見かけたこともあります」(近隣住民)
三瓶容疑者は父親の仕事の都合で幼少期をアメリカで過ごしたという。中学時代に福島・郡山市に移り住み、英語が得意なおとなしい生徒だった。その後、海外留学などを経て、日本で就職したとみられている。ごく普通というよりは、むしろ優秀な経歴のように見えるが、前出の近隣住民は不可解な点を指摘する。
「あの家には表札もなく、町内会に入ってほしいと頼んでも拒否されました。通常1万円の町内会費を3000円に減額すると言っても“入りません”と。周囲には“プログラミング関係の仕事をしている”と説明していたようで、3年ほど前に家を訪れたときは、リモート会議をしていましたよ。ちゃんとした会社員に見えましたから、お金がなくて会費を渋ったというより、地元とのコミュニケーションを拒否していた印象です」
この住民は三瓶容疑者の逮捕後、思い出したことがあるという。
「改めて町内会費の件で彼と話したとき、“名前だけでも書いて”とお願いしたところ、彼は『サンペイヒロユキ』とカタカナで書いたんです。漢字で書くようにお願いしても『これでいいんだ』と頑なでした。そのときは“ばかにしているのか”とムッとしましたが、今回、“前科”が報じられたので、過去を検索されないように工作したのではないかと思ったのです」(前出・近隣住民)