今やコンビニはワイン天国! 400円台~1400円台の美味しいワインが揃っているのをご存知だろうか。そこで、ワイン通の大宮勝雄氏、遠藤利三郎氏、柳沼淳子氏の3氏にコンビニの赤ワインをジャッジしてもらった。
【審査方法:用意したワインの中を相対的に評価し、審査員各自が10点満点で採点を行なった。総合点は審査員3人の点数を合計した】
見事1位に選ばれたのは、30点満点で29点を獲得した3品。そのうちの1品、ミニストップの『O レゼルヴァ ピノ ノワール』(750ml 1078円)について3氏はこう語る。
「タンニン強く時間経過での変化が楽しみ。香り◎」(大宮)
「コスパよし。果実味もほどよく、上品。ボディもある」(遠藤)
「造り手の工夫を感じる。1000円台で驚きの美味」(柳沼)
2品目はセブン-イレブンの『ベリンジャー・コメモラティブ・コレクション メルロー』(750ml 968円)。
「味のバランスよし。香りも◎。ラムのローストに」(大宮)
「果実味あふれ、ふくらみのある味わい」(遠藤)
「品種の土っぽさを上手に柔らかく抑え、飲みやすい」(柳沼)
そして3品目は、同じくセブン-イレブンの『ボルドー赤 メゾン・デュアール ルージュ』(750ml 968円)。
「香りがとてもよく、タンニンとのバランスも最高」(大宮氏)
「脅威のコスパ。1500~2000円くらいの品質に思える」(遠藤氏)
「仄かに香る樽とハーブのニュアンスが嬉しい」(柳沼氏)
このほか、3名はピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ボルドー、キャンティなど、品種別に16品をテイスティング。別掲の表を参考に、美味しいワインを楽しんで頂きたい。
【プロフィール】
大宮勝雄氏/1950年生まれ。フランスなど海外での修業を経て、地元浅草で洋食レストランを開店。テレビの料理番組などでも活躍。
遠藤利三郎氏/1962年生まれ。J.S.A.認定ソムリエ。早稲田大学オープンカレッジ講師、日本ワイナリーアワード審議委員長などを務める。
柳沼淳子氏/1978年生まれ。J.S.A.認定シニアワインエキスパート。フリーアナウンサー。ボルドー騎士、シャンパーニュ・ペリエジュエ騎士。
撮影/中庭愉生
※週刊ポスト2022年7月1日号