芸能

『プレバト!!』夏井いつきさんの容赦ない辛口査定が炎上しない理由

辛口査定でも炎上しない夏井いつきさん

辛口査定でも炎上しない夏井いつきさん

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、『プレバト!!』(MBS系)の人気コーナー「才能査定ランキング」で著名人の出演者による俳句を容赦なく添削している俳人でエッセイストの夏井いつきさん(65才)が炎上するどころか人気者であり続けていることについて。

 * * *
 夏井先生の辛口査定を見て、俳句のイメージがガラリと変わった人は多いだろう。実は私もその口だ。俳句といえば小林一茶の有名な句を思い浮かべ、隠居した高齢者の高尚な趣味のひとつで、古くさく堅苦しく、動きのないつまらないものというイメージだった。それが今や俳句といえば俳人の夏井いつき先生、夏井先生といえば『プレバト!!』で、俳句は面白いもの、新鮮でダイナミックなもの、どこまでも想像を膨らませていける楽しいものになったのだ。

『プレバト!!』の人気は高い。そしてその人気を長きに渡り引っ張っている夏井先生は、和服姿で飾ることなく、見るからに腹が座った印象で、どんな芸能人にも容赦なくバッサバッサと添削し、歯に衣着せぬキレのある批評をする。それを見ていて小気味いいと評判になるのは、俳句に対する彼女の姿勢がぶれないからだろう。

 夏井先生に忖度は感じられない。多少の好き嫌いはあるようだが、俳句の前では誰もが等しく、真っ向勝負。「永世名人」の梅沢富美男さんを”おっちゃん”と呼び、自信満々に披露した句に事もなげに赤字を入れ、迷うことなく切り捨てる。”このクソババア”と言われても、ひるむどころか、逆にやり込める。そう言われるだけの理由がその句にはあり、そう言うだけの理由が夏井先生にあるとはっきりわかるので、彼女の辛辣な物言いが逆に笑いを誘うのだ。彼女の辛口査定には、そう言うだけの理由が視聴者にきちんと見えている。

関連記事

トピックス

広末涼子(時事通信フォト)
【自称・広末涼子容疑者が逮捕】「とってもとっても大スキよ…」台湾フェスで歌声披露して喝采浴びたばかりなのに… 看護師女性に蹴り、傷害容疑
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン