6月22日、16歳の少女にみだらな行為をしたとしてボランティア団体「歌舞伎町卍會」の総会長「ハウル・カラシニコフ」こと小川雅朝容疑者(32)が東京都青少年健全育成条例違反容疑で逮捕された。小川容疑者は、週末ごとにトー横(新宿東宝ビル横)前のシネシティ広場を訪れては、自宅などに居場所がない、いわゆる“トー横キッズ”たちに食糧や洋服などを差し入れ、少年少女らの家庭の問題や、「恋愛」の相談にものっていたという。その歌舞伎町卍會はこれまで「新宿区認可のボランティア団体」であると報じられてきたが、実は認可を受けていなかったことが判明した。
全国紙社会部記者はこう話す。
「小川容疑者は逮捕前、メディアの取材を受けた際に、自分たちの団体のことを『新宿区の認可を受けたボランティア団体』と語っていた。彼の言葉をそのまま信じたメディアはそのように報じていますが、実はそれは虚偽だそうです」
新宿区のボランティア団体及びNPO法人の活動をサポートする新宿区地域振興課・コミュニティ課の担当者に聞くと、驚いた様子でこう答えた。
「『歌舞伎町卍會』と区が連携しているとは、うちの課では聞いておりませんし、そもそも、『区がボランティア団体を認可する』という制度自体がありません」
さらに、新宿区で活動するボランティア団体の登録制度を管轄する新宿区社会福祉協議会の担当者もこう言う。