都内在住の女性(23)が行方不明となり、茨城県常陸太田市の山林で遺体として発見された事件。手錠をかけ監禁した容疑で逮捕された三瓶博幸容疑者(33)は別の女性とも事件になっていた。
「三瓶容疑者はこれまで女性への暴行で2度の逮捕歴があることがわかっています。2016年5月に女性に背後から抱きついて地面に押し倒したとして強制わいせつ致傷、同年10月にも女性を襲ったとして傷害と暴行の容疑で逮捕されています。いずれも被害者と示談が成立したため不起訴になっています」(全国紙社会部記者)
一方、被害女性は「アニメキャラのような高い声が特徴的で、いつもロングのワンピースを着ていた。一時期、家族との関係に悩んだようで一人暮らしをしていたが、最近は再び家族と暮らしていたと聞いていた」(知人)という。三瓶容疑者と女性を結びつけたものはなんだったのか。
「2人はツイッターで知り合ったようです。彼女は『同人モデル』をしていて、三瓶容疑者は撮影者だったのでしょう」
被害女性に同人モデルの仕事を依頼し、撮影したことがある別の知人はこう語る。同人モデルとはなにか。
「事務所などに所属せず、個人でモデル活動をしている人を指します。報酬は3万~5万円前後が相場です。顔を出せるかなどの条件や人気によって値段は変わり、1回の撮影で20万円以上を稼ぐ人も。彼女は大きなNGもなく、10万円以下の撮影は受けていなかった。
女性にとって魅力なのは短時間で稼げること。撮影の拘束時間は1~2時間ほどで、事務所などの中抜きもない。さらに撮影した作品がネットで公開されて人気になれば、ファンクラブも開設でき、月会費などの収入も入る。彼女もファンクラブを開設していて、合わせると月収は100万円を超えていました」(同前)
ただし、事務所など“盾になる存在”がいないため、危険と隣り合わせだ。
「撮影者は男性がメインで、密室で2人きりになりやすいので、事前の条件と違う撮影を強引に進められてトラブルになることは多い。また、会うまで撮影者の素性がわからないケースがほとんど。SNS上のやりとりは普通でも、今回のように前科がある人との接触は防ぎにくい」(同前)
未来ある女性の命を奪った罪は重い。
※週刊ポスト2022年7月8・15日号