芸能

三遊亭円楽不在の影響じわじわ 若手起用も視聴率下降『笑点』の正念場

高視聴率番組『笑点』に三遊亭円楽の不在がどんな影響を及ぼしているのか(『笑点』公式facebookより)

高視聴率番組『笑点』に三遊亭円楽の不在がどんな影響を及ぼしているのか(『笑点』公式facebookより)

 やはり、三遊亭円楽休演の影響は大きいと言わざるを得ない。長年、高視聴率を続けてきた演芸番組『笑点』(日本テレビ系)の数字が最近、下降気味になっているという。日本テレビ関係者は「テレビ全体の数字が下がっている中で、まだ高いことに変わりはない」と話しながら、『笑点』の視聴率推移を説明する。

「今年の最高視聴率は17.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯視聴率。以下同)で、三遊亭円楽の入院報道直後の1月30日に記録しています。この日を最後に円楽が休養に入り、2月13日から大物落語家が円楽の代わりを務めてきました。2月13日の桂文珍の回は16.9%、2月20日の春風亭小朝の回は16.5%と共に高視聴率でした。『笑点』は演芸番組ながらドキュメンタリーの要素もある。桂歌丸の司会の頃から、誰かが病欠すると数字が上がる傾向はありました」(以下同)

 その後も桂南光、桂米助、『笑点』を批判していた立川志らくなどの代役が盛り上げた。一方で、番組は将来への布石も打ち始めている。2月27日、3月6日、6月5日、12日にはBS日テレ『笑点 特大号』の若手大喜利に出演中の落語家5人と『笑点』メンバー5人の対抗大喜利が行なわれた。そして、6月19日以降は若手の中から1人ずつ円楽の代わりに大喜利の回答席に座っていくようだ。

「大物落語家の登場はスペシャル感があり、最初は数字も安定していました。ただ、“大物”には限りがありますし、徐々に数字も下がっていき、5月29日の橘家文蔵の回では12.3%でした。回答者の高齢化が進んでいるため、スタッフは将来的なことを考えて今のうちに若手も試しておきたいし、視聴者に顔を知ってもらいたい。若手と現メンバーの対抗大喜利を、視聴率が上がりにくい大相撲開催期間中を避けて実施したことからも、本気で将来を見据えているとうかがえます」

 若手が出演した時、肝心の視聴率はどうなっているのか。

「2月27日は14.1%、3月6日は14.3%と悪くありませんでした。6月5日は13.4%で合格点だと思いますが、12日は11.5%と大相撲と被らない時期の『笑点』にしては良くなかった。この日は大相撲開催期間を除けば、今年最低でした。19日も12.1%と伸びていません。ただ現時点では数字に結びついていませんが、若手への切り替えは必然ですし、むしろこの挑戦はポジティブに捉えられると思います」

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン