元岸田派の吉川赳・衆院議員は、本誌・週刊ポストが18歳女子大生との「パパ活飲酒」を報じた後、国会にも会期末まで姿を現わさず、雲隠れを続けている。
「吉川氏は女性側に連絡が取れず、年齢などの事実確認ができないので説明会見ができないと釈明したままのようです。このままうやむやにして幕引きを図ろうとしているのでしょう」(政治部記者)
国会議員としての資質が問われる行動について説明責任を果たさない吉川氏だが、裏では“悪あがき”ともとれる行動をとっていた。
本誌・週刊ポスト記者が最初に電話で事実確認を求めた際、「(女子大生・Xさんといたと指摘した日時は)部屋にいましたね、宿舎の」と語っていた吉川氏だが、記者がXさん側にも確認をする旨を伝えると、「ちょっと待ってください。かけ直すんで」と電話を切った。その後の吉川氏の行動は、Xさんを直撃した際に判明する。
Xさんに記者が当日の一部始終を見ていたことを告げたうえで確認すると、現在18歳で吉川氏に勧められて飲酒したこと、「4万円のお小遣いをいただいて」ホテルの部屋で過ごしたことを認めた。
その際、彼女はある不安を漏らしていた。
吉川氏から短時間のうちに尋常ではない回数の(LINE通話の)着信が入ったためXさんが応答するのを躊躇していると、アルバイト先の飲食店に吉川氏とみられる男性が押しかけてきたという。「困ったことがあってどうしてもXさんと連絡を取りたい」と彼女の連絡先を教えるよう要求。店側が断わると、「自分の携帯に電話が欲しいと伝えてくれ」と連絡先を残していった──とアルバイト先から報告がきている、と。こうした吉川氏の行動にXさんは「怖い」と語っていた。
そのタイミングを考えると、吉川氏は記者に「誰のことを言ってるのかわからない」などとはぐらかしながら、直後にXさんに何度もLINE通話をかけ、アルバイト先まで押しかけていたことになる。吉川氏が本誌の取材や記事掲載前に何とかXさんに連絡を取ろうとしていたのは、年齢の確認ではなかったことは想像がつくだろう。
自身に降りかかった疑惑にさえ誠実に対応する気がないのに、それでも国会議員は続けたいというのか。
※週刊ポスト2022年7月8・15日号