京都の元舞妓を名乗る女性が、ショッキングな“舞妓の実態”をTwitterで告発したことが話題となった。2015~2016年に当時16歳だったという女性は、〈浴びるほどのお酒を飲まされた〉や〈お客さんとお風呂入りという名の混浴を強いられた〉、〈5000万円で処女を売られそうになった〉などとつづり、ワイングラスを片手に客と乾杯する過去の写真も公開している。
舞妓といえば、白塗りの化粧と華やかな着物姿で、三味線や舞などによって宴席に華を添える女性たちのことだ。彼女たちは本来は一人前の芸妓を目指す修行中の身であるため、多くの場合、10代で業界入りする。中学卒業後すぐ地方から花街にやってくる少女も多い。
女性の一連のツイートは30万いいねを軽く超え、ネット上では〈花街の闇は深い〉と驚愕する声が続出。Twitterで〈舞妓さん〉というワードが半日以上トレンド入りする反響となり、女性が働いていた店を特定しようとする動きも発生した。
女性がツイートした内容がどこまで真実なのかは判然としないが、これを機に「舞妓」の仕事に多くの注目が集まったのは間違いない。実際に京都の花街を知る人々は、女性の告発をどのように受け止めているのか。2007年~2011年にお茶屋(舞妓が座敷に立つ飲食店のこと)で働いていたという女性はこう証言する。
「私が知るところでは、未成年の舞妓をみだらな行為やアルコールから守ろうと女将さんが目を光らせていました。お客さんも大手企業の会長など、お年を召して地位もある立派な方ばかりです。水揚げ(舞妓が初めて男性と一夜をともにすること)は大昔の儀式という認識でしたし、“お風呂入り”なんて言葉は、今回の告発で初めて知りました。
ただ京都には5つの花街があり、花街によって変わる部分もいろいろあります。告発した元舞妓さんが働いていたとされるお店のエリアは、客層が少し荒れているイメージが正直あるので、マナーの悪いお客さんとの間でそういうトラブルも存在したのかもしれません」
匿名を条件にコメントしてくれた花街の関係者も「近年は、花街全体で未成年飲酒には厳しく対応している」と語る。