“パパ活”で18歳女性に飲酒させたと報じられた後、離党しただけで議員辞職せず雲隠れを続ける吉川赳・衆議院議員。6月30日には、国会議員の夏のボーナスにあたる「期末手当」約290万円が支給された。
吉川氏は自民党時代、岸田派に所属していた。岸田文雄首相は「一刻も早く国民への説明責任を果たすべきだ。説明責任を果たせないなら、これはもう国会議員としての進退に直結する問題になる」と記者会見で述べたが、自民党内からは「本人が連絡取れないんだからしょうがない」(自民党ベテラン議員)と幕引きムードが広がっている。
果たして連絡が取れないというのは本当なのか。元衆議院議員の金子恵美氏が6月25日放送の読売テレビ「今田耕司のネタバレMTG」に出演。吉川氏から連絡があったことを明かしたことが波紋を呼んでいる。
吉川氏と当選同期の金子氏によると、報道が出る2日前、静岡で県議会議員を交えて会食する予定だったが、不祥事が明るみに出たためキャンセルとなり、金子氏と夫の宮崎謙介氏に連絡があったという。
さらに金子氏は、夫妻で今でも定期的に吉川氏と連絡が取れていると明かし、「ただ、なかなか接触したくない人からは電話を受けてない」「彼も(精神面の)波があってね、いろいろ報道されたことで、落ちたり上がったりという状況もあるので、落ちてるときに夫なんかは電話してますけど。『変なこと考えるなよ』と、自分が経験者だから言ってます」と明かした。
思わぬかたちで吉川氏が連絡を取れる状況にあることが明らかになり、永田町界隈では岸田首相や自民党の対応に疑問の声が上がっている。ベテラン政治ジャーナリストは言う。
「金子夫妻が連絡を取れる状況にあるのなら、彼らをメッセンジャーにして吉川氏に対応を求めることもできるわけです。岸田総理の周辺や自民党執行部が言っている『連絡が取れないからどうしようもない』というのは言い訳に過ぎないことがはっきりしました。ボーナス支給でさらなる批判が国民から起きている以上、このまま幕引きに持っていこうとするのは難しいのではないか」