さすがにちょっとお疲れなご様子か。5月中旬、舞台の出演を終えて、駐車場へ向かうのは演技派女優として、今、引っ張りだこの江口のりこ(42才)。リラックスできる上下黒のスウェット姿だが、肩を落として、マスク越しの表情もエネルギーを出し切ったといった面持ち。
4月クールの連続ドラマ『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ系)で、主演の今田美桜(25才)の先輩役という物語の二番手役としてフル出演。さらにテレビ東京系ドラマ『先生のおとりよせ』、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と合計3作。さらに、その裏では、全国を回るこの舞台出演も1か月以上続いた。
あるテレビ局関係者は、「とにかく、どのスタッフからも信頼が厚い。昨年秋の主演連続ドラマ『SUPER RICH』は、有名女優さんに断られた難役を快諾してくれて、フジテレビは『救いの女神』だと大喜びしていました。もともと演技派のバイプレイヤーとして評価は高かったのですが、2年前の大ヒットドラマ『半沢直樹』での国土交通大臣役で、完全にブレークされました」と熱弁する。
『半沢直樹』での、立憲民主党の蓮舫氏(54才)と東京五輪誘致時の滝川クリステル(44才)をオマージュしたと言われる、嫌味たっぷりの政治家役は、当時、モノマネされるまでにバズっていた。
一方で、この春は歯に衣着せぬ発言も注目された。『悪女~』の番組宣伝で、日テレの各情報番組にはしごをするも、一緒に出演する今田が満面の笑みなのに対して、「正直、私は苦手」とはっきり言った上で、終始、居心地が悪そうだった。
「でも、その番宣嫌いも、自らネタにしてくれるから、江口さんはテレビ局に喜ばれるんですよ」(前出・テレビ局関係者)
その負の感情を笑いに変えてバラエティー化したのは、4月9日放送の『マツコ会議』へのゲスト出演だった。マツコ・デラックス(49才)から「ケンカ売ってるみたいに出ている感じがすごい好きなの。どういう心境でお出になられてる?」と尋ねられると、「私は悪くないっていう気持ち、私のせいじゃないっていう気持ち」と苦笑いで回答。