7月8日、日本中に衝撃を与えた、安倍晋三・元首相銃撃事件。同日17時20分頃から、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された山上徹也容疑者(41)が住む奈良市内のマンションで家宅捜索が始まった。容疑者の自宅からは銅線のような物が巻き付けられた爆発物と見られるものが押収され、県警は報道陣を一時退避させるなど緊迫した捜索が続いた。山上容疑者は2002年から2005年までの3年間、海上自衛隊に所属していたことがわかっている。
山上容疑者が住んでいたマンションは奈良駅から徒歩10分ほどのところにあり、8階建て。1階から3階はスナックなどのテナントが入っていて、4階から上が居住用となっている。
容疑者と同じ階に住む住人は、爆発物処理班が安全を確認するまで帰宅を許されなかった。この住人によると、山上容疑者が住んでいた階は間取りや内装など、その多くが似たような構造になっているという。
「(山上容疑者の部屋は)1Kで20平米ほど。家賃は3万5000円です。部屋の壁は薄茶色で、真ん中に帯状でツタの模様のイラストが描かれているはずです。壁が薄く、隣の部屋の生活音が気になる住人もいるかもしれませんね。エレベーターも一部の階でしか停まらないマンションです。家賃は相場より安くなっており、保証人も不要。マンション住民の交流はほぼなく、(山上容疑者の部屋にも)誰が住んでいるのか知らなかったので、(今回の事件に)驚くと同時に不安でいっぱいです」
21時30分を回ったころ、県警は山上容疑者のマンションの住民に退去を命じ、スナックの利用客も含め全員が路上に。その後、21時50分過ぎに容疑者宅から新たな爆発物が見つかったことで、マンションから約50メートルの距離までの接近が禁じられた。現場では警察から「ドンという音がしたら、頭を守り逃げてください」との指示もあり、一時騒然としたが、22時30分ごろに規制が解除され、住民らはマンション内に戻っていった。
一方、奈良市内にある山上容疑者の実家では20名ほどのマスコミが人の出入りを待ち構えているが、明かりはついておらず、インターホンを鳴らしても応答はなかった。
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