お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、7月10日に放送されたTBS系の参院選特番『選挙の日2022 私たちの明日』にスペシャルキャスターとして出演。昨年10月31日に放送されたTBS系の衆院選特番『選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ』でキャスターを務めた際には「放送事故レベル」と言われるほどの放言が話題になった太田だが、今回は目立った問題発言もなく、穏やかに務めを果たした。
7月8日に安倍晋三・元首相が応援演説中に銃撃を受け死去するという衝撃的な出来事があったこともあり、神妙な雰囲気の中で番組はスタート。太田は中継をつないで、立憲民主党の蓮舫氏、自民党の石破茂氏、さらに岸田文雄首相らと対談した。
「制限時間を設けての対談ということで、それほど深い会話ができるような状況ではなかったということもありますが、安倍元首相の死去という出来事があったからか、太田さんが中継先の政治家に対して、ジョークを仕掛けるような展開はありませんでした。終始マジメな選挙特番だったという印象です」(テレビ局関係者・以下同)
そんな太田に対し、ネット上では〈ボケを混ぜなきゃ使えない人はこういった真面目な番組には不向き〉、〈もっとビシバシな意見が欲しかったなぁ〉、〈暴れないなら端的に質問できる有識者と交代してくれ〉などと、少々厳しい意見が多かった。
「番組の最後には、ホラン千秋さんが、太田さんの問題発言がなかったことをイジる場面もありました。もちろん前回の選挙特番での“炎上”を避けたいとの思いもありつつ、番組内で“ネタ”にするということは、多少はそれを期待していたのであろうなという空気も伝わってきましたね。もちろん、大問題になるほどの暴言はNGですが、TBSとしても多少波風が立つくらいの話題性は狙っていたと思いますよ」
太田が蓮舫氏と対談したあと、隣りにいた石井亮次キャスターが太田に対し、「端的に質問して、ポンポンポンと行く感じで、ひとつ行きましょう」と“注意”するシーンもあった。
「いわば石井キャスターが“ツッコミ役”だったという形ですね。この石井キャスターからの注意は、番組の前半だったので、そこで流れが決まったようにも見えました。ここでもしも石井キャスターが注意をしなかったら、太田さんのトークもどんどんエキサイトしていったかもしれない。早い段階で石井キャスターが太田さんの動きを制したので、炎上騒動にならなかったとも言える。ただ、リスクを回避するという意味では、すごく良かったのでしょうが、ちょっと無難な発言ばかりになってしまったので、太田さんを起用した意味があったのか……という印象も受けました」
視聴率は6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で民放の選挙特番では5局中4位に終わった。