7月7日、女性患者に性的暴行を加えたとして、強制性交等容疑で逮捕された新宿区歌舞伎町『東京クリニック』院長・伊沢純容疑者(52)。無人の病院で20代の女性患者に「興奮してきた」などといいながら胸を触り、性的暴行を加えたとされているが、伊沢容疑者の逮捕は今年3月以降でなんと6回目。過去には診察中の女性患者の胸を触った容疑でも逮捕されており、界隈では「また伊沢か」「またセクハラ診察か」と名の知れた存在だった。
複数回逮捕されても医師免許を剥奪されることなく診療を続けてきた伊沢容疑者だが、通常の診療風景にも異様な雰囲気が漂っていたという。約1年前に初診を受け、逮捕されるつい1週間前まで診察を受けていたという、20代女性が語る。
「ビルの6Fに、マンションの一室のような形でクリニックがあります。表札の箇所には手書きで『HAPPY HAPPY』と書かれたイラストのようなものが入っていて、ぱっと見た感じは精神科のクリニックに見えません。
待合室にも、マイスリー(睡眠導入剤)がガラスのケースにぬいぐるみと一緒に飾ってあるんですよ。土日になると銀髪でいかにもぴえん系(地雷系)って感じのメイクの女の子が受付にいて対応してくれるんですけど、時々奥から『おまえが勝手に対応すんな!』と先生の怒鳴り声が聞こえてきて……。不安定な人なのは間違いないです」
患者は若い女性に加えて中年の男性も多く、土日は常に5人ほど診察を待っている状況だった。バー勤務のこの女性は、バーの訪れる女性客と伊沢容疑者に関する話題で盛り上がっていたという。
「2~3分の診療で雑談をして、『この薬が欲しい』と言えばその薬がすぐもらえるから、歌舞伎町の女の子は精神科といえばここに行くんですが、若い細身の女の子はだいたい声かけられてますね。『ジュンジュン(伊沢容疑者の呼び名)にLINE聞かれた?』って聞くと、だいたい『私も!』『ご飯誘われた』と盛り上がるんです。診察中に『薬の詳しい説明をしたいから』と言ってLINEを交換させられるんですけど、基本的に食事の誘いしか来ないですね。『ランチ行かない? 楽しいことすると心が落ち着くよ』とか」(同前)
今回性的暴行を受けた女性も、伊沢容疑者とLINEを交換しており、夜間に病院に呼び出されたということだった。
精神科医としてあり得ない行為を繰り返していた伊沢容疑者。同じ悲劇が繰り返されてはならない。