芸能

今期ドラマでは有村架純や坂口健太郎も 「東大卒」の主人公はなぜ多いのか

かつてはバイト掛け持ちの苦労人で『ひよっこ』のヒットもあり大人気の有村架純

有村架純が演じるのは東大卒業後、司法試験に4回落ちパラリーガルとして働く女性

 バラエティなどで「東大」と冠がついた番組は多いが、ドラマでも主人公が「東大卒」という設定は多い。今クールのドラマでは、主人公が「東大法学部首席卒業」のドラマが2つもある。なぜ「東大卒」主人公が多いのか。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、『鎌倉殿の13人』の出演者がいっぱい出てるなあと、予告編でもわかっていたのに改めて感じたフジテレビ月9『競争の番人』。

 なにしろ、確保した容疑者に逃げられ、公正取引委員会に左遷された元刑事の白熊(杏)が配属になった審査局第六審査(ダイロク)の主査・桃園千代子は「鎌倉」で北条政子役の小池栄子、白熊の教育係となる先輩・小勝負は政子の甥っ子・北条泰時役の坂口健太郎。そして「あなたたちのような弱小の公取にできることなどないんだよ!」と思いっきり感じの悪い日光のホテル経営者・天沢に、坂東武者・三浦義村役の山本耕史。(合間の『花王アタック抗菌EX』のコマーシャルには、源義経役だった菅田将暉も元気よく出てきましたね…)タフな顔ぶれが揃っている。

 とはいえ、「談合」「カルテル」など不正なやり方で利益を得る企業を調査する公取委は、全国にたった800人と人手がない上に、出張してもタクシー代も宿泊費も出ないのが実情。逮捕権もなく、天沢には立ち入り検査を拒否されてしまう。しかし、「下請けいじめ」を疑った小勝負は天沢のホテルに花を納入している業者の帳簿を一度読んだだけで、数字も日付も暗記する才能の持ち主。東大法学部を首席で卒業した天才審査官なのであった。

 今シーズン、もうひとり「東大法学部首席卒業」が主人公のドラマがある。TBS『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』の石子こと石田硝子(有村架純)だ。

 東大卒業後、司法試験に4回落ちた硝子は、弁護士の父(さだまさし)の事務所で、法律関係の事務などを担当するパラリーガルとして働く。彼女は、試験に一発合格した高卒の弁護士・羽男こと羽根岡佳男(中村倫也)と組んで、街で起こる珍トラブルに対応することになる。初回は「カフェで充電していたら店から訴えられた」という一件だ。

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
東京ディズニーシーにある「ホテルミラコスタ」で刃物を持って侵入した姜春雨容疑者(34)(HP/容疑者のSNSより)
《夢の国の”刃物男”の素顔》「日本語が苦手」「寡黙で大人しい人」ホテルミラコスタで中華包丁を取り出した姜春雨容疑者の目撃証言
NEWSポストセブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン